吉田稔騎手が引退

7日から始まる園田ナイター青春18で行きます。
今夏は一応最後になるかもしれない姫路競馬も巡礼したし、
越ノ潟の県営渡船もギリギリ葬式船に間に合ったし、
中国地方の木次線一畑電車も無事走破しました。
なんか「青春18」の取材もこういう葬式鉄撮影ばかりになりつつありますが、
結局、改修前の札幌競馬は行きそびれました。
来年は開催がないので2年も待たねばならないのですが、
そこまで生き永らえているかどうか心配です。
さて、今回は「青春18」の取材記で更新が遅れましたが、
3日に名古屋の吉田稔騎手が30日付で引退することが発表されました。
しかし、カスPさんのブログにあるように、
9月2日(日)に札幌で5鞍乗り、6Rのリアライズキボンヌで勝っています。
取材に出かけてしまうと競馬新聞もロクに読まないので、すっかり買いそびれていました。
さらに翌日の水沢で1鞍乗り、サクラサクラサクラで勝利を挙げたうえでの引退発表だったのです。
だが、近年は名古屋を離れ、南関東や北海道の滞在騎乗が多かっただけに、
すでに名古屋では浦島太郎状態になってしまっているような印象です。
騎乗数が少なかったのは、腰の持病が原因だったとも言われていますが、
カスPさんの追記によれば北海道で育成牧場を開業するとかで、
すでに引退後の展望も見据えていたことが分かります。
通算13107戦2522勝。JRAでは2721戦160勝(地全協は2・3日の騎乗分が欠落)。
中央重賞でも02・03年の愛知杯を連覇するなど5勝しています。
ただ、本当に残念だったのは05年桜花賞シーザリオ2着。
僕もこの馬が好きだっただけに馬券を買っていましたが、
ラインクラフトにアタマ差およばず2着。同馬の黒星がこの1つだけだったのと、
吉田稔がここで勝てなかったのが、大きく運命を変えてしまったと思われます。
そして2008・2009年と連続して二次試験の不合格は、
かえってあらぬ噂を立てられてしまいました。
このあとの騎乗は未定ですが、引退セレモニーは9月18日に名古屋競馬場で行われます。
しかし、すでに青春18の利用期間は終了しているので、
昨年8月26日に駆けつけた女性最多勝宮下瞳騎手引退セレモニーのように
現地の名古屋競馬場へ行くことができません。、
それにしても名古屋最終日でないのは何故でしょう?
もう名古屋では騎乗も観られないのでしょうか?
そういえば瞳姐さんもラストライドは韓国でした。
ただすでに身重だったため、大事をとって騎乗を自粛していたのかもしれません。
この日、旦那さんの小山信行騎手が3勝もしていましたが。
名古屋は古くは坂本敏美がいたように名手の宝庫で、
吉田稔騎手も1994〜2003年まで10年もリーディングでした。
近年は岡部誠騎手が6年連続リーディングですが、
2012年9月5日現在では6位で大幅に騎乗数を減らしています。
むろん、吉田稔も岡部誠も勝率・連対率ともに突出していますが。
また中央重賞2勝の安部幸夫も、一時期はかなり勝利を挙げていた女性騎手の山本茜
韓国へ遠征騎乗に行き、名古屋から遠ざかっています。
賞金面だけでなく、技術向上などを考えれば、こういう遠征も時には必要なのですが、
いざ名古屋に戻ってくると、乗り鞍や強い馬への騎乗がなくなってしまう。
このあたりはいったん土地を離れるとはばにされるという、
大いなる田舎・名古屋の箱庭的な閉鎖社会を思い起こさせますが、
これは地方競馬全般に共通することでもありましょう。
カスPさんが云うように実力ある騎手がしっかり地元で騎乗し、
名古屋競馬の存在をアピールしてほしいものですが。


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