北近畿タンゴ鉄道と天橋立

shugoro2012-01-01

新年明けましておめでとうございます。
って5日に入ってからの挨拶になってしまいましたが、
この時点でようやく2日分の500枚の写真整理が終わりました。
本年もまたshugoroの日記をご愛読のほどよろしくお願いします。
ではさっそくですが急行「きたぐに」で新年を迎えた
青春18の通算4日目となる行程からどうぞ。


(急行きたぐに)→616京都638→835福知山842→(特急たんごリレー1号)→
918宮津938→1012西舞鶴1029→(タンゴ悠遊1号)→1115天橋立1405→
(タンゴ悠遊4号)→1412宮津1426→(特急はしだて5号)→1533豊岡1600→
1612城崎温泉1705→1718豊岡1733→1849福知山1857→2119大阪2136→2300和歌山


大阪まで乗車券を買っておきながら、結局は京都で途中下車してしまいました。
元旦らしく日本三景天橋立に行きたくなったからで、
急行「きたぐに」の乗車券も途中下車ということで手元に残るからです。

京都駅で「青春18」の日付を押印してもらい、山陰本線で福知山へ。
福知山からは北近畿タンゴ鉄道に乗るため、「青春18」のエリア外ですが、
なんとびっくり! 同鉄道のまるごと丹後乗り放題きっぷ(土休日限定)は、
同鉄道全線と線内の特急自由席が乗れて1700円と超おトク!
さっそく福知山から特急たんごリレー1号(写真左)で初乗の宮福線宮津へ。
タンゴエクスプローラーのKTR001形は窓が大きくて快適ですね。
宮津からは宮津線ですが、こちらの宮津線は転換前の昭和63年(1988)以来、
23年ぶりとなります。しかし、宮津から西舞鶴への普通列車は、
可愛いアテンダントから同乗するにもかかわらず乗客が僕独りで、
由利高原鉄道と同じく貸切列車。しかも車両は老朽化がひどい。
最後の四所で一人乗ったので終点までは2人になりましたが、
赤字で苦しむ同鉄道だけに存続が心配になりました。
しかし、西舞鶴から宮津へのタンゴ悠遊1号は満席で立ち客が出るほど。
先のアテンダントさんはこの列車のために折り返し乗車だったんですね。
「タンゴ悠遊1号」と名のつく列車は由良川橋りょうでの徐行と、
真具海岸での一時停車のサービスがありました。
それにしても北近畿タンゴ鉄道が莫大な赤字に悩むのは、
平成8年(1996)に電化した福知山〜宮津間の減価償却と維持費だと思うのです。
しかも電化してメリットがあるのはJRとの直通運転だけで、
電車を所有しない同鉄道では宮福線も直通以外はすべて気動車ですから。
これって転換交付金を電化費用にあてようとしたJRの陰謀臭いです。
JR西日本はこれで七尾線津幡〜和倉温泉を電化し、
和倉温泉から先はのと鉄道に譲渡した先例もあります。
結局、のと鉄道も現在は和倉温泉〜穴水間だけの短い鉄道になってしまいました。
同鉄道にはタンゴエクスプローラーというKTR001形という立派な車両があり、
直通運転するにもこの気動車で十分だと思うのです。
そして現在、西舞鶴宮津間は優等列車がありません。
この景色のよい区間を「タンゴ悠遊」としてKTR800形で走らせるのなら、
眺望が最大限に楽しめるタンゴエクスプローラーで走ってほしいと思うのです。
日本三景天橋立への観光を考えるなら、時間短縮の宮福線より、
西舞鶴からの宮津線経由というのも車窓サービスになるのですが。
最初に廃止の候補にあがっているのは、天橋立〜豊岡ですが、
このままだと電化区間以外は生き残れないのでは危惧しています。
栗田〜宮津間の天橋立の車窓を楽しみながら天橋立へ。
23年前には駅のスタンプを押しただけで、この日本三景を見逃しているのです。
駅から近い天橋立ビューランドのモノレールで展望台へ行き、
あの股のぞきで有名な天橋立(冒頭写真)を初めて観ました。
股のぞきは恥ずかしくてできませんでしたが、その視点から逆さにしてみました。
これで2009年の宮島に続き、天橋立も制覇し、日本三景の残るのは松島だけとなりました。
さすがに3時間足らずの滞在ではビューランド往復しただけで時間がなくなり、
対岸のケーブルカーで登る傘松公園は行くことができませんでしたが、
見どころの多い天橋立だけに、いずれ再訪したいと考えています。
時間があったので宮津まで戻り、そこから特急はしだて5号(写真右)で豊岡へ。
しかし、京都からの直通で乗客がいっぱいだったのと、
宮津で列車の向きが変わるため、シートが逆向きのままとなり、
乗客が減った網野でようやく反転することができました。
こちらはタンゴディスカバリー車両でしたが、やはりエクスプローラー車両には叶いません。

豊岡では出費して特急きのさき5号に乗るつもりでいましたが、
スタンプや写真撮影していて乗り遅れ。仕方ないので再度写真撮影していたら、
駅弁だて川のテナント(写真左)があり、正月休みなのかと入口に近づくと、
「昨年9月12日をもって閉店しました」との貼り紙が。
さらに城崎温泉駅でも立ち食いそばのスタンドに同じ貼り紙があり、
両駅の駅弁を扱っていた業者が撤退してしまったようです。
せめて昨夏に訪れていればと思うと、悔やまれてなりません。
特急に乗り遅れたため、城崎温泉では1時間足らずの滞在でしたが、
大谿川沿いの城崎温泉(写真中央)を猛ダッシュで撮影し、
駅前のさとの湯(写真右)にも浸かりました。
やや勿体ない30分足らずのカラスの行水でしたが、いい湯でした。
城崎温泉をあとに福知山で福知山線に乗り換え大阪へ。
最初は安宿で知られるあいりん(新今宮で宿泊しようと考えていたのですが、
紀州鉄道が未乗だったため、和歌山まで先行することにし、
シティイン和歌山で旅装を解きました。コンビニ併設のホテルで、
500円以上購入したら、キャンディーの詰め放題の特典があり、
翌朝含め二度も詰め放題にチャレンジしてしまいました。

本日のグルメは昼食が天橋立『松吟』の海鮮丼1380円(写真左)で、
天橋立名物の智恵の餅250円(写真中央)もおやつに食しました。
夕食は城崎温泉駅前で売っていた偽駅弁のかにづくし1050円(写真右)
天橋立の海鮮と城崎温泉カニはいずれも(゚Д゚)ウマーでしたが、
意外にも駅弁とは疎遠な1日となってしまいました。
城崎温泉駅前の食事処が調製する弁当は、ぜひ駅弁に昇格してほしいのと同時に、
駅構内の立ち食いスタンドも撤去せず、他の業者が引き継いでほしいものです(つづく)


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