高木先生が産経夕刊一面に登場

当社業務提携タレントで代々木ゼミナール超人気講師で知られる、
高木浩明先生が本日産経新聞夕刊の一面に登場しました。

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http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081023/acd0810231431004-n1.htm


 吉田兼好徒然草」を読み解くための最古の注釈書として知られる
江戸初期の「徒然草寿命院抄」の写本として京都府立総合資料館(京都市左京区)が
所蔵している文献「つれつれ私抄」に、和歌を極めた京都の公家、中院(なかのいん)
通勝(みちかつ)の直筆の可能性がある筆跡が残っていることが23日、わかった。
寿命院抄刊行前の日付の記載もみられ、写本とみられていた私抄が、
通勝による寿命院抄の下書きだった可能性が浮上。
26日に名古屋市で開かれる中世文学会で新説が発表される。


 寿命院抄は、医師の秦(はた)宗巴(そうは)が書いた注釈書。
慶長9(1604)年に活字版として刊行され、広く読まれた。
通勝は、寿命院抄で後書きにあたる跋文(ばつぶん)を担当した。


 一方、「つれつれ私抄」は昭和38年から同資料館が所蔵。縦約30センチ、
横約22センチの3冊組で、筆者は特定されておらず、寿命院抄の写本として収められていた。


 ところが、中世文学研究者で代々木ゼミナール講師の高木浩明さん(40)=奈良市=が
調べたところ、通勝が自筆本に多く押している丸形の黒い印が、
私抄の巻首などに押されているのを発見。寿命院抄にはない個人的なメモ書きのような記述もあった。


 このうち、第二十五段の注文の個所には「慶長八 五 十五 記之 素然」との
記述があるのを確認。「素然」は通勝の号といい、寿命院抄刊行より前の年月日が記されていた。
高木さんは「自筆本の可能性が高い。通勝は本編の草稿段階からかかわっていたとも考えられる。
自身が手を加えた下書きなのではないか」と推測している。


 ただ、専門家らによると写本では印や号のサインまで克明に写す例もあるというが、
同資料館は「事実であれば本当に驚き。学会で関心を集め、今後の研究が広がれば」と期待を寄せている。


 大阪大名誉教授で国文学研究資料館(東京)の伊井春樹館長の話
「寿命院抄は一般に流布して読まれた徒然草のテキストのような存在。
私抄がもし通勝の自筆本なら、寿命院抄がどのように成立したのかを知る手がかりになり、
文化財的価値も非常に高い」

(C産経新聞
手書きの「つれつれ私抄」。中院通勝直筆の可能性が浮上した
京都市左京区京都府立総合資料館(柿平博文撮影)


(2008.10.23 14:28産経ニュース)


アドレスはそのうちに消えてしまうのでテキストをそのまま引用してUPしました。
歴史界に新風を巻き起こす高木先生の大発見です。
いえ、僕なんかは戦国・幕末中心の一編集者なので、
難しすぎてちんぷんかんぷんなのですが、さすがは先生。
ウチの100倍はあろうかという蔵書を実家に預け、
日々中世文学の研究に没頭しているのです。
どうせなら売れ筋の戦国・幕末をといいたいところですが、
この時代では指折りの研究者であること間違いありません。
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