川崎・馬頭観世音大祭と山崎尋美厩舎訪問(10月27日)

shugoro2012-10-30

先週土曜はBETTYさん川崎競馬の小向トレーニングセンターで
行われる馬頭観世音大祭へ行きました。
朝10時にJR川崎駅改札で待ち合わせ。西口から市バスで妙光寺前下車。
川崎駅から2キロほど離れた郊外の多摩川沿いに小向トレセンがありました。
11時からトレセン内にある馬頭観音の前に設けられた祭壇(冒頭写真)で、
1年間に怪我や病気などで亡くなった競走馬の供養が行われ、
今後の無事安全を祈ります。行きは晴天だったにもかかわらず、
このときだけは天も涙雨のように小雨がぱらつきました。

今回訪れる川崎競馬調教師会々長・山崎尋美先生はじめ来賓の挨拶のあと献杯があり、
式典終了後には調教師や騎手の奥様方によって賄われる
写真の焼そば、フランクフルト、もつ煮込などが無料でいただけました(゚Д゚)ウマー
しかし、この日はトレセンが一般にも開放されるため、近隣の住民で大賑わい。
長蛇の列に並び、用意してあった料理もあっという間に品切れでした。
お汁粉は結局、汁がなくなって餅だけいただきましたが(゚Д゚)ウマー
しかもビールまでいただいてしまい、ご馳走様でした。


このあとはBETTYさんが懇意にしている
山崎裕也さん(山崎尋美師の長男で調教師補佐)の案内で厩舎を見学させてもらいました。
川崎の山崎尋美厩舎は過去にも中央の元オープン馬が多数在籍し、
再生した馬では04年さきたま杯や06年かきつばた記念を勝ったロッキーアピールがいました。
そして忘れられないのが、白毛馬初重賞制覇を飾ったユキチャンでしょう。
ユキチャン関東オークスJpnIIを制したことでも有名ですが、
山崎厩舎移籍後もクイーン賞JpnIIITCK女王盃JpnIIIを連勝しました。
中央から移籍してきた馬で交流重賞を勝つことは容易ではありません。
「あのときは毎週のように取材陣が来て大変でした」と裕也さんが語ってくれました。
それではお目当ての中央から移籍した超大物を紹介します。

マチカネニホンバレ号(牡7)
シンボリクリスエス/母マチカネチコウヨレ/母の父Deputy Minister
中央在籍時21戦7勝/09年ブリリアントS、マリーンS、エルムS(GIII


マチカネのオーナーで知られた細川益男さんが2010年3月31日に他界し、
その後は社台ファーム吉田千津さん(照哉夫人)に所有が移っていますが、
同馬は3〜4歳時にかけてダート5連勝でオープン特別を連勝し、
エルムS(GIIIも制した重賞ウイナーです。
しかも札幌ダート1700m(マリーンS)のレコードホルダーでもあります。
その後は勝てないまでも堅実に走っていましたが、
2011年4月10日のマーチSGIII)4着を最後に、
2012年9月5日付で中央登録を抹消。美浦藤沢和雄厩舎から移籍してきました。
今となっては数少なくなってしまったマチカネ冠号の現役馬で、
もちろん山崎先生の再生手腕に期待がかかっています。
裕也さん曰く、やはり能力の高さはずば抜けているようです。
このニホンバレ君、実に賢い馬で撫でているとフェイントのように噛みついてきます(笑)。
11月28日の勝島王冠に向けて着々と調整が進んでいるようで、
交流重賞での中央勢撃破にも期待がかかります。
山崎厩舎には他にも元中央オープン馬で移籍後に11年の浦和記念JpnIIを勝った
ランタス(中央在籍時18戦5勝/09年東海S・GII3着)もいます。
こちらは現在、放牧中で厩舎にはいませんでしたが、
中央からの移籍馬で交流重賞を勝つ山崎先生の再生手腕には頭が下がる思いです。
しかもロッキーアピールやボランタスで重賞を勝った鞍上は次男の山崎誠士騎手なのです。
山崎厩舎の公式WEBサイトかっこよすぎ!

他にも見学中に馬主さんが来たので、外に出した牝3歳のソウブチャンス(写真左)も撮影。
サルビアカップロジータ記念TR)で2着し、ロジータ記念に向けて調整が進んでいるようで、
オーナーさんが我が子のように「頑張るのよ!」と声をかけていました。
写真右は厩舎にいた唯一の芦毛シェーンビアンカ(牝2)です。
大人しくて撫でてもイタズラしない可愛らしい馬でした。
間もなくデビュー戦を迎えるそうです。
こういう馬を見てしまうと、心情馬券が買いたくなってしまいますね。
BETTYさんが競馬場まで応援に駆けつける気持ちが分かりました。
あかん、もうすっかり山崎尋美厩舎の虜になってしまった!
できることなら、『「あの馬は今?」ガイド』で担当していた
地方競馬に流れた元中央オープン馬」の特集でもっと詳しく取材したかったです。
裕也さんも気さくな方でお忙しいなか、いろいろ案内していただき本当にありがとうございました。
帰りにはホロ酔い(笑)のテツ君にも会って小向トレセンをあとにしました(つづく)


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