『徹底詳解 リニア中央新幹線のすべて』

shugoro2012-10-29

昨日とは打って変わって撮影に出かけたくなるほどのピーカンですね。
本日はデスクワークに徹し、先週のトレセンルポも報告せねばなりませんが、
まずは当社で1冊編集に携わった本日発売の新刊(冒頭写真)を紹介します。

『徹底詳解 リニア中央新幹線のすべて』(川島令三著/廣済堂出版
1575円 四六判 215P 購入はコチラ


鉄道アナリストとして全国的に有名な川島令三先生の書き下ろしで、
2027年開業のリニア中央新幹線をリアル体感できる1冊。
構成は以下の通りです。


第1章 リニア基礎編
第2章 リニア開発史
第3章 整備新幹線リニア新幹線の建設
第4章 リニア中央新幹線の構造、規格
第5章 リニア中央新幹線の具体的なルートと駅
第6章 リニアはどのくらいの人が利用するのか
第7章 リニア中央新幹線の想定ダイヤ
第8章 東海道新幹線の改良


リニアの仕組みからはじまり、リニアの開発、そしてリニア中央新幹線の建設と
ルート、途中駅などを著者の視点で想定し、実際にどのぐらい利用するのか、
想定ダイヤやリニア中央新幹線開通後の東海道新幹線のあり方まで詳しく解説しています。
よくリニアというと、子どもの頃に読んだ学習漫画の影響もあって、
電磁石によって車体を浮上させて進むものと思われがちですが、
リニアモーターといっても必ずしも浮上する車両のことではないのです。
だから地下鉄などでもリニアモーターが採用されていますが、浮上はしません。
つまり誘導式と同期式の2つのタイプがあって読んでいくと、
その謎が解き明かされていきます。
また未公開の写真や図版(この作成は大変だった)も満載で、
見ごたえのある1冊ですので、ぜひリニア中央新幹線に乗る前に読んでおくとよいでしょう!
この本の構想があがったのは1年以上前の話で、
結局、まだ明らかになっていない部分も多かったため、
制作には時間がかかりましたが、いざスタートするとトントン拍子で進みました。
しかし、実際に東京(品川)〜名古屋が開業(予定)が15年後の2027年で、
大阪まで開業(予定)は2047年と35年も先のことです。
あとがきに著者も書いていますが、そこまで生きていられるか分からなく、
やはりJR東海の単独でなく、国家プロジェクトとして建設速度を進めるべきと思います。
そうなんです。実際、東京〜名古屋だけではあまり意味がありませんし。
また、あくまで移動手段に徹するため、天候などに左右されなくなる反面、
失うものも出てきます。実際に途中駅にはスタンプは設置されるのか、
駅弁は販売されるのか、車内販売はあるのか気になるところもありますが、
それはまた別次元の話ということで。
最後に子どもたちの夢を乗せた鉄道の歌で締めくくりたいと思います。

この歌でもリニアモーターカーが登場しますが、
本書を読んでいれば納得することでしょう(笑)。
もし計画通りであれば新大阪開業までは生きていられないと思いますが、
せめて名古屋までのリニア中央新幹線は一度乗ってみたいですね。
その頃まで青春18が存続していればなおよいのですが。


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