毎度このブログ上で公開しています地方へ流れた元中央オープン馬の追跡・抹消情報です。
毎年地方競馬では４月と10月の年２回、引き続き１年以上地方競馬の競走に出走しなかった場合、
馬主や厩舎からの届出がなければ、自動的に登録を抹消することになっています。
この制度に基き10月１日付で抹消となった馬がようやく発表されました。
掲載基準は2011年10月20日の項を参照ください。
まずは10月１日付で抹消された馬たちです。
オリエンタルロック（北海道／中央19戦１勝／地方１戦０勝／07年札幌2歳S・ＧIII）
ダイワワイルドボア（大井／中央25戦３勝／地方０戦０勝／08年セントライト記念・GII）
セレスダイナミック（金沢／中央55戦４勝／地方１戦０勝／06年橘Ｓ）
ナンヨーヒルトップ（金沢／中央23戦５勝／地方０戦０勝／08年師走Ｓ）
コスモオースティン（佐賀／中央40戦３勝／地方３戦１勝／05年毎日杯・GIII２着）
このうちコスモオースティンは2011年５月５日の最後のレースで右前第一指骨粉砕骨折を発症し、
すでに予後不良になっています。それにもかかわらず、ずっと退厩扱いになっていたのですが、
ここでようやく抹消手続きがとられたようです。
せっかくＩＰＡＴでも地方競馬の馬券を買えるようにしたのだから
地方競馬のＶＡＮもつくってこういう競走馬の管理もしてもらえないでしょうかね。
コスモを除く上記４頭は未出走か１走で抹消されています。
オリエンタルロックやダイワワイルドボアなどは重賞ウィナーなのですが、
昨年末の助成制度の改悪のため、引退名馬繋養展示助成対象馬になれません。
対象資格になるまでぜひ生き永らえていることを願うのみです。
もし行き先が分かったら教えていただけると幸いですが。
なかなかこのデータもこまめに更新している時間もとれず恐縮ですが、
毎回全馬のデータ更新ができるのはこの機会ぐらいしかありません。
確認を行っていたところ、10月１日の自動的な登録抹消以外でも
結構多くの元中央オープン馬が地方の舞台から抹消になっていることを知りました。
ただし、抹消後にも現役馬として再度登録されることもたまにありますので、
そのあたりを留意しつつ、４月２日〜10月17日までの抹消馬を抹消日順に掲げます。
４月16日・キクノサリーレ（兵庫／中央20戦５勝／地方０戦０勝／08武蔵野Ｓ・GIII）
５月６日・フサイチオフトラ（佐賀／中央20戦２勝／地方２戦２勝／06年萩Ｓ、12年はがくれ大賞典）
５月21日・ノーワンエルス（岩手／中央14戦２勝／地方０戦０勝／09年カンナＳ）
６月18日・ドモナラズ（船橋／中央46戦５勝／地方２戦０勝／10年七夕賞・GIII）
６月25日・エイシンイッキ（佐賀／中央19戦２勝／地方30戦11勝／06年さざんかＳ）
６月26日・ディアヤマト（大井／中央12戦３勝／地方28戦１勝／07年兵庫ＪＧ・JpnII）
７月３日・モエレフェニックス（高知／中央22戦１勝／地方47戦７勝／04年クローバー賞）
７月12日・ネイキッド（船橋／中央30戦５勝／地方５戦０勝／09年エルムS・GIII２着）
８月２日・シャドウストライプ（笠松／中央27戦３勝／地方３戦１勝／07年バイオレットＳ）
９月５日・キクノアロー（兵庫／中央22戦５勝／地方13戦２勝／07年ダイオライト記念・JpnII）
９月25日・ナムラマース（金沢／中央21戦４勝／地方９戦４勝／07年毎日杯・GIII）
９月25日・カツヨトワイニング（高知／中央26戦２勝／地方44戦８勝／09年ファルコンＳ・GIII２着）
10月12日・ラインプレアー（大井／中央34戦６勝／地方８戦０勝／10年谷川岳Ｓ）
10月15日・セントラルコースト（船橋／中央19戦５勝／地方８戦０勝／09年コーラルＳ）
今回はいつもより抹消馬が多いことに驚かされました。
あのドモナラズはじめディアヤマト・キクノアロー・ナムラマースなどの重賞ウィナーもいます。
やはり荒尾の廃止で競走馬の需要もなくなっているのでしょうか？
栗東に近い兵庫などは移籍馬が多いのですが、
福山・佐賀に至っては元中央オープン馬が絶滅です。
馬不足で悩むなら中央引退馬をどんどん走らせてくれればと思うのは僕だけでしょうか？
もっと悔やまれるのはこういった馬たちを写真におさめていないことです。
セントラルコーストなど10月２日の東京盃に出走していたというのに行ってないし……。
しかし、10月27日（土）に南関東の某厩舎に移籍した
元中央オープン馬の大物を取材予定です。
そのルポの様子は当ブログ上で発表したいと考えています。お楽しみに！
いずれも一時は中央場所で栄光をつかんだ馬たちです。
そんな馬たちも消長の早さに忘れ去られてしまう昨今ですが、
年に数回、ここに掲げてこれからも記録として残していければと思っています。
