CMを脳裏の片隅に――びわこ温泉紅葉が来年1月で閉館

いかん、前日無理して夜なべした作業のせいか、またも時間逆転現象が起こっています。
どうせ週末は休めそうにないのだし、本日の打ち合わせのあとは早寝して、
早起きせねばと考えています。健康にもよろしくないし。


そんな日常はさておき、本日もショッキングなニュースですが、
まずはこちらの懐かしいCMをお聴きください。

びわ湖温泉紅葉:閉館で対策 大津市が離職者支援本部設置/滋賀】
 大津市茶が崎の老舗旅館「びわ湖温泉紅葉」が来年1月末で閉館を決めた問題で、
市は18日、離職者支援対策本部を設置した。市内の半導体製造「ルネサス関西セミコンダクタ」の
人員削減問題と一括で対策を講じる。
 市によると、同旅館の従業員は250〜300人。うち半数が非正規雇用とみられるという。
運営会社から詳細を確認できていないため、支援対象の離職者数は不明といい、
再就職などで関係機関と連携し、情報収集を図る方針を確認した。
 初会合で、越直美市長は「観光政策に力を入れたいのに残念だ。個人的にも
(隣接遊園地の)紅葉パラダイスに親しんだので悲しい。
連携して従業員の生活支援を」と訓示した。本部長は井上敏産業観光部長が務める。
 東京商工リサーチ滋賀支店(大津市)によると、景気低迷で旅館の売り上げが減少し、
施設も老朽化しているため、運営会社の「びわ湖紅葉」は自主廃業するという。
施設の利用方針などは未定。【千葉紀和】(毎日新聞 2012年10月19日 地方版)


最後のびわ湖お〜んせ〜ん、ホテルこ〜お〜よぉ〜お〜」
の響きが脳裏に焼きついています。清水京子という歌手が歌っていたのか。
最近のCMなんかはまったく印象に残らないのに、
やはり旧テレビ世代にここまで印象に残るのは、CMに力入れていたんだなーと思います。
そのびわこ温泉が来年1月をもって閉館とはショッキングな話です。
ウィキによれば2011年6月期は売上高24億円、純利益も6700万円あったが、
金融債務は40億円に上っているそうで、老朽化が進んだのが理由としています。
しかし、従業員が200名とは多いですね。
もうひとつ気になったのはこの温泉、あのいじめ事件のあった皇子山中学校の近くなんですよ。
風評被害でかえって客足を遠のかせてしまったのではないかと勘ぐりたくなりますね。


びわ湖温泉紅葉といえば東海道新幹線の開通した昭和39年(1964)に開業。
かつては遊園地びわ湖温泉紅葉パラダイスを併設しており、
この時期にたくさんの子ども向けレジャーランドが誕生しています。
この頃はまだ娯楽の少ない時代ですから、夕方の『トムとジェリー』の合間のCMに
紅葉パラダイスのCMがよく流れました。
しかも昭和53年(1978)にはドイツ製蒸気機関車とワゴン・リー社製個室寝台車8両を
連ねた「ホテル・オリエント・エクスプレス」が開業。
もうこのCM観て何度オリエント急行のホテルに泊まりたいと思ったことか。
結局、「行きたーい」って親にねだっても、連れてってもらえることはありませんでしたが。
このCMも最後の「ハロー! はだか天国」が印象に残っています。

子どもの頃、あれほどCMで刷り込まれた紅葉パラダイスも行きそびれ、
平成10年(1998)12月に廃業。車両も解体されてしまったようです。
そして現在、ホテル自体が閉館されようとしています。
宿泊はさすがに高いですが、日帰りも食事付でできるようなので、
できれば冬の「青春18葬式鉄ならぬ葬式温泉に浸かりたいものです。
本当は紅葉というぐらいですから、紅葉の季節のほうが最適なのでしょうが。


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