『江』第33回「徳川の嫁」

1日遅れで録画をようやく観ることができました。
まずは先週のおさらいですが、前回の視聴率は15.4%で、
お盆のワーストから回復したとはいえ、15%台というのは苦しい数字です。
地デジ化されて大河ドラマを観なくなった人も増えたのでしょうか?


今回はいよいよ家康と三成の対立が激化しますが、
ここにきての前田利家福島正則加藤清正黒田長政の登場は唐突感が否めません。
あと、あちこちで指摘されていますが、前田利家はその前に1回だけ登場し、
そのときは和田啓作が演じ、今回は大出俊と違う役者が演じています。
元々ちょこっとしか登場しないのであれば、
最初から前田利家など出さなくてもよかったと思える設定でした。
そして江戸城では江と大姥局との対立がやはり笑えます。
江のしぐさに突っ込みを入れるわ、男の子を産めだわ、
挙句の果てに安産トレーニングとして豆ひろいをやらせ、
やっと終わったと思えば、侍女が枡をひっくりかえし。
まさに賽の河原の鬼のようでしたね。
また、豊臣と徳川の対立になった時は「徳川のことだけを考えよ」と云い、
これが今回のタイトルだったわけです。

あと黒田官兵衛と三成のやりとりも意味深でした。
官兵衛が「人の心がわからぬ」「人の身になれん」と忠告し、
最後に「勝ち目のない戦には首を突っ込まん」と云って去ります。
たぶん、これが黒田官兵衛最後の見せ場として設定されたのでしょう。
あと唐突感としては淀殿の乳母サキが大蔵局と改めたことです。
それでも三成と大蔵局の子・大野治長のキャラがかぶってしまうためか、
治長はまだ登場しませんね。これもあとで唐突に出てきそう……。
そして前田利家が亡くなり、福島・加藤・黒田らが三成の屋敷を襲撃。
三成は家康に庇護を求め、家康は三成に隠居を勧めて実権を掌握します。
そして北政所も西の丸を退去し、家康に明け渡すなど急展開で話が進みます。
家康のタヌキぶりを誰よりも知る秀忠は、家康の目論見を見抜いているようですが、
これがのちの関ヶ原遅参とどう絡んでくるのでしょうか?
たぶん、このストーリーってあの脚本家でなく、歴史に詳しいお兄さんか、
歴史に詳しいパトロンがいるのか、あるいはNHKが大幅に手直ししているのか?
しかし、今さら感は否めず、大幅に落ち込んだ視聴率の回復は見込めないようです。


史跡紀行では石田三成ゆかりの地として滋賀県彦根市佐和山城跡、龍潭寺の三成像、
宗安寺の千体仏などが紹介されました。佐和山城跡へは2010年4月に訪れましたが、
宗安寺だけは行きそびれました。このときは彦根駅からレンタサイクルで行ったのですが、
途中に起伏が多く、城へは徒歩で登山したので膝がガクガクになりました。
今回は佐和山城遠景と龍潭寺のスタンプ、三成像をUPします。

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