三陸鉄道はどうする?

慢性的な睡眠不足で22ページ脱稿。
徹夜明けなので、なんとか午前中に終わらせたかったのですが、
電話はジャンジャン鳴るし、意識が遠のくしで、もう夕方になってしまいました。
まぁ、そんなくうだらない日常はさておき。本日のニュースをば。


廃線懸念の津波被害7路線、JR東が復旧明言
JR東日本の清野智社長は5日、震災後初めて記者会見し、
津波で大きな被害を受けた路線について、「責任を持って復旧させる」と明言した。
 被災地からは、「このまま廃線になるのでは」と不安の声が上がっていた。
 同社によると、津波を受けたのは気仙沼線など7路線。被害は少なくとも
1700か所に上り、23駅が流失、線路が約60キロにわたって流されるなどした。
清野社長は、「街が津波の来ない所に移るという話もある。そうなると、
元の場所に復旧しても需要に合わないので、県や町と検討したい」と話した。
 また、地震があった3月11日、首都圏で大勢の帰宅難民が生じる中、
多くの駅舎を閉ざしたことに対し、「列車が動かない状況で、
乗客が駅構内に集まると混乱すると考えた。多くの批判を頂いており、
真摯(しんし)に受け止めたい」と謝罪した。(2011年4月5日19時12分 読売新聞)


7線とは八戸・山田・大船渡・気仙沼石巻・仙石・常磐
常磐放射能汚染の立ち入り禁止区域になっているが大丈夫だろうか?
しかし、八戸と山田、山田と大船渡の間を挟む三陸鉄道は深刻です。


東日本大震災三陸鉄道、存続の危機 線路寸断、復旧費用100億円
 三陸リアス式海岸沿いを走り、「さんてつ」の愛称で親しまれている
第三セクターの「三陸鉄道」(盛岡市)が存続の危機に立たされている。
東日本大震災で高架橋が崩落するなど、復旧費用は100億円かかるとの見方もある。
会社単独の復旧は困難で、資金のめどがついても全面再開まで1年以上かかるという。【稲垣淳、阿部弘賢】

 ◇通院で利用の高齢者ら「地域の足なのに」
 三陸鉄道は県や沿線自治体などが出資して81年設立。北リアス線(久慈−宮古駅間71キロ)や
南リアス線(釜石−盛駅間36キロ)を運行する。09年度は利用客約89万人。
県などから1億円以上の経営損失補助金を受け、実質赤字状態だった。
 震災で、南リアス線釜石市の唐丹(とうに)−吉浜駅間の高架橋が落下、
釜石−平田駅間の大渡川鉄橋は橋脚にひびが入り、線路が寸断された。
北リアス線島越駅など駅舎が壊滅。同線は一部区間で運行を始めたが、
南リアス線は損壊が大きく復旧のめどが立っていない。

 唐丹駅から月2回、釜石市内の病院に通う男性(85)は
「電車がないと往復で数千円タクシー代がかかり、通院できない」。
家族が同駅を利用する男性(52)は「復旧費が巨額なら廃線も仕方ないが、
代替バスなど地域の足は残してほしい」と話す。

 現行の鉄道施設災害復旧費補助制度では、復旧工事費のうち国と地元自治体が各25%、
鉄道事業者が50%を負担する。三セクは地元自治体が事業者分の負担も迫られるため、
岩手県の担当者は「国のさらなる支援なしに復旧は不可能」と頭を抱える。
 国土交通省の担当者も「今回の地震は通常の災害と異なり、被災自治体の負担は計り知れない。
鉄道の復旧について国の補助率を拡大したり、違う枠組みによる支援も検討したい」と話している。
毎日新聞 2011年4月2日 東京夕刊)


ということで三陸鉄道のほうは自力での復旧は厳しく、国からの支援を必要としています。
岩手は地方の岩手競馬(盛岡・水沢)もGWまで休載のようで、
こちらの存続も心配ですが、こういった予算を簡単に捻出できる手段があるのです。
もう懸命な読者はお分かりかもしれませんがJRAです。
JRAでは今後の「被災地支援競走」について、4月24日(日)から
6月26日(日)までのGI競走施行場の最終競走ならびに5月8日(日)に
予定している新潟大賞典GIII)を「被災地支援競走」として行うこととしたようです。
要するに皐月賞から宝塚記念までの春のGI開催の最終レースということです。
しかし、なぜGIを対象にしないかな。
まぁ、JRAだと馬産地の復興優先になってしまうかもしれませんが、
これなら三陸鉄道の100億なんてちょろいものです。

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