『甦れ! 東北の鉄路』

嗚呼、昨日まで曇空で本日は雨。なんという天気の崩れた今週でしょう。
せめて1日ぐらいは青春18を消化しようと考えていたのですが。
こうなると結局、原稿書きに専念せざるを得ず、
3ページほど書いたところで、献本の荷物が届きました。
そのため発走作業で原稿が止まってしまったのですが。
出かけていれば本が受け取れなかったわけです。
それではさっそく本題の新刊を紹介します。

『甦れ! 東北の鉄路』(大穂耕一郎編/インフォレストパブリッシング
B5変形判 160ページ 1680円 購入はコチラ


すでにたくさんの著作を出し、現在は東京から秋田に移住し、
NPO秋田内陸線沿線エコミュージアム会議理事をつとめる大穂耕一郎氏が、
長年撮りためた東北地方のローカル線を国鉄時代のもの含め、JR、
第三セクター、私鉄、今はなき廃線まで含めた45線の写真集で、
巻末には輸送密度や1日平均乗降客数を網羅した駅データ資料を付録につけました。
不通区間以外のスタンプ押印可能駅や、硬券入場券購入可能駅も掲載していますので、
乗りつぶしやコンプリート資料としても重宝します。


そうです。地獄の2月2冊MOOK製作のうちの1冊がこの本だったわけで、
早くも見本誌が上がって本日発売です。
あの東日本大震災から1年、元気だった頃の東北地方の鉄道写真集です。
基本写真集ですが、特集の特別寄稿として大穂氏には「東日本大震災の被災地支援」
「ローカル線で地域活性化」の2本を、鉄道旅行作家・田中正恭氏の「さようなら十和田観光電鉄」、
鉄道クリエイター・村野鎮守氏の「復旧が遅れる岩泉線只見線」の4本が入っています。
東日本大震災が起こった3月11日に発売予定が
この日が日曜だったこともあり、2日繰り上がったわけでして、
まぁ、同じような本が他社からも数冊出るようです。
企画の話が持ち上がったのが昨年の暮れで、
急遽、昨年12月9〜12日に打ち合わせで東北へ出かけたわけです。
取材費の立替は辛かったけど、この機会がなければ秋田内陸縦貫鉄道
27年ぶりとなった由利高原鉄道も乗る機会はなかったわけですから、
それなりの収穫はありました。それにしてもダイヤ改正時には、
一部区間が復旧するようですが、福島第一原発事故警戒区域を含め、
まだ全復旧までには数十年かかってしまうのが辛いです。
結局、毎年雪見酒を楽しみにしていた只見線も不通になっているし……。
いや値段設定本当に悩みましたよ。やはり1680円は高いと正直思うし、
1300円ラインにしたくとも、版元の事情もあるし……。
で、やはり1680円の定価にするならばそれなりの内容にせざるを得ないということで、
巻末のモノクロ48ページが増え、もろこの製作に苦しめられたわけです。
おかげで他書にはみられないスタンプや硬券入場券情報を網羅し、
乗りつぶしに役立つチェックリストを20年ぶりに復活させました。
本当はスタンプもコンプリで載せたかったのですが、
紙面の都合である程度は端折らざるを得ません。
それでも過去の本と極力かぶらないようなスタンプセレクトしています。
スタンプはモノクロになっていますが、スタンプ集めには便利なデータですので、
今春はぜひ東北地方の鉄道駅スタンプ集めを楽しんではいかがでしょうか?


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