『江』第7回「母の再婚」

ついに前回の第6回で視聴率20%を切ってしまい、
暗雲立ち込める江。しかも『ファンタジー大河』と呼ばれ、
ニュースでも「ピーターパンに出てくるティンカーベル」と云われています。
やっぱり辛いのは、あの史実とかけ離れた年齢でしょうな。
なので、じゅりっぺが子どもっぽく天然に演じなくてはならず、
利家とまつ』のように一瞬だけならまだしも、ずっと続いていますから。
今回の清洲会議でもまだ10歳。ティンカーベルというか、
以前、桐野先生が指摘していた「主役出しゃばり症候群」なんでしょうね。
竹中直人が演じた秀吉(残念ながら観ていない)はかっこいいという評判でしたが、
ここんところ、『利家とまつ』『巧名が辻』と秀吉の扱いが酷いですね。
なんと秀吉は主君の孫である三法師を誘拐してきます。
で、秀吉がおねと母なかを連れて清洲城に来ているというので、
会いに行く江。で、江が三法師の顔を知らないのはともかく、
秀吉に対し、「云うことを変えるな」と叱り飛ばしたり、
毎度のことですが、主人公を引き立てるために秀吉がピエロになっています。
で、肝心の清洲会議も江はティンカーベルの如くふと湧いて出てきて、
聞き耳立てています。たしか史実では信雄、信孝は同席していないはず。
信雄のほうは安土城を焼いてしまった犯人とされていますし、
いきなり秀吉が三法師を登場させるシーンに江まで出てきてしまいます。
で、勝家すら異論を唱えられなかったのに、10歳の江が異論を唱えます。
会議後、織田家の後継は三法師に決まり、従兄妹の信孝がお市のもとを訪ね、
織田家の結束を高めるため、勝家との結婚を説得します。
江の「好きでもないのに嫁ぐのですか?」って、そりゃ政略結婚ですもの。
なんかこれって時代背景を明らかに誤っていますし、
秀吉の天下取りの動機もなんかお市が勝家と再婚した嫉妬みたいで単純。
で、肝心の鬼柴田もなんかおどおどしていて情けない。
茶々と初は「父上は浅井長政だけ」と云って反対し、
江はわけもわからぬまま、姉に引っ張られてその場を去ってしまいます。
でも、次回は江に大地勝家の鉄拳が飛ぶようで見逃せませんなぁ〜。


史跡紀行では愛知県清須市清洲城模擬天守と信長像、
古城公園の石垣などが登場しました。
清洲城へは92年と2004年、2010年8月と三度訪れていますが、
2004年の時は休館日と重なったため、城に入ることができず、
昨年は18年ぶりに清洲城に入りました。
展示物も変わっていて『敦盛』を舞う信長のロボットがなくなってしまったのが残念。
92年に取材した「清洲城ふるさとまつり」は、なかなか見応えのある時代行列でしたが、
こちらはあれ以来行っていません。
今回は清洲城清洲城のスタンプおよび清洲公園の信長像をUPします。

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