『江』第10回「わかれ」

先週は放送休止のため、2週間ぶりとなりましたが、
果たして視聴率はどうなんでしょうか?
震災時にこんな生々しいシーンではちょっと心配ですが、
翌19時の時点でも発表がないので、とりあえずUPします。


オープニングの野球ボードはセリーグ開幕延期のPRなのか?
しかし、このホームコメディドラマ、まったく緊迫感がないんですよ。
勝家が戦場出かけているのに、呑気にまんじゅう貪る江
経費削減か戦いの部分が割愛されており、
賤ヶ岳の戦いでも大岩山の砦が落とされたことが、
なぜかすぐに三河の家康のもとにも伝わっており、
家康が秀吉の勝利を確信して、祝いに初花の茶入れを贈っています。
しかし、勝家が敗走して城に戻ってきても、
静まり返りすぎているのが不気味すぎます。
「小谷の繰り返し」と語るところ、またも江が盗み聞き。
勝家は江の編んだお守り袋をお市に返そうとしますが、お市は受け取りません。
江が乳母を振り切って勝家のところへ向かう途中で、
秀吉の使いでなんとも老けた石田三成(荻原聖人)登場。
しかも「お市様によろしゅう」とまぁ、空気の読めない伝言。
で、お市を側室にできると喜ぶ秀吉はひっくり返っています。
勝家のほうも討死を前に酒を飲んでの痴乱騒ぎ
嗚呼、これを歴史ドラマで観ている人はもう観ないほうがいいです。
で、お市と3人の娘は城を脱出するはずが、
ここに来てお市は勝家と運命を共にすると云い出し、
3人の娘にそれぞれ香と形見を渡し、別れを告げます。
で、三成が迎えに来て、お市は「下がりおれ」と云うと、
平伏してしまう三成。娘を連れてゆく場面も全然悲壮感がありません。
で、江がいったん兵士を振り切ってお市のもとへ
「私が死んだら母に会えますか?」「その日を楽しみにします」
と意味不明な発言。城を出て駕籠に入った3人の娘でしたが、
城が炎上していることを知ると、駕籠から降りて「母上」と泣き出します。
それにしても、この「わかれ」という場面、
娘たちが父母との別れをあっさりと受け入れてしまうところ、
現代的すぎて気持ち悪いんです。
本来なら3人の娘も「一緒に死ぬ」と云いながら、
引き離されたほうが感動ものだったんですが。
せめて宮沢茶々ぐらい、この演技をさせてほしかったです。
これがシリアスドラマでなく、コメディドラマと思えばそれまでですが。


史跡紀行では福井市の足羽山と勝家&お市夫妻の墓がある西光寺が紹介されました。
実は北ノ庄城跡同様ここも未訪なのです。
ここは上田特派員が取材してくれましたので、
今回は西光寺の勝家&お市の墓と木像をUPします。


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