「青春18」の行方

不況で比較的時間はとりやすいのだが、
肝心の「青春18」がシーズンオフのため、外出もままならない。
なんとか夏には、また最低1冊は使おうと思っていた矢先、
衝撃的な噂が巷から聞こえてきた。
なんと、例年発表される「青春18」の冬シーズンが未発表とのことで、
ついに廃止かと取り沙汰されている。
冬季の利用期間を短縮するのか、冬季発売をやめるのか、
それとも今夏を最後にもうなくなるのかどうかまだわからない。
しかし、ここんところのフリーきっぷを縮小する動きからして、
利幅の少ない「青春18」が廃止される可能性もなくはないのだ。
青春18」も国鉄末期の1982年に登場してからもう29年目。
かったるくなった一時期を除けば、毎シーズンのように利用してきた。
とくに出版不況になった現在では、取材費を浮かすための錬金術だった。
18歳でもないのに朝始発の4時台から東海道・中央・上越・東北方面、
とにかく行きまくって寝る鉄してきた。
僕はあまり乗り鉄ではないので、あくまで取材の移動手段として。
これで浮いたぶんは駅弁や図録などの食費・資料にあててきた。
この恩恵でたくさん撮影できたし、スタンプもたくさん押せた。
しかし、夜行バスに押され、ムーンライトも定期運用がなくなり、
JRとしてもこの切符の存在意義を考えるようになったのか。
もし本当に「青春18」廃止となれば、鉄道出版界にも大打撃だと思う。
というより、出版界自体がもうダメなのかも知れぬが……。


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