歴史ブームはいつまで続くか……

shugoro2009-10-09

本日はかねてから気になっていた10月6日創刊の
週刊『マンガ日本史』(朝日新聞出版)を購入。
なんたって創刊号は180円と格安ですからね。いつも創刊号を買っておしまいですが。
全50巻を人物ごとに取り上げるようで、創刊号は卑弥呼
藤原カムイ先生が萌えの卑弥呼さんを描いています。
各巻ごとに漫画家さんを変えてゆくようですが、
巻末には歴史カードなる萌えキャラを集めたカードがあって、歴史も鉄道も萌えに走っています。
でも漫画の内容は眠くなるよなしょぼさ。卑弥呼さんは60年を過ぎても年取らない
これって若返りの秘薬でも使っているとでもいいたいのでしょうか。
昔の学研漫画のほうがよっぽど知識の吸収に役立ちました。
もっとも少子化で読者対象も大人向けになっています。


そういえば当社もまた新規の歴史雑誌の相談があって、
近々打合わせにもいかなくてはならないのですが。
まぁ、好景気といえば好景気なので文句はいいませんが、
それにしても悪ノリや乱発が過ぎやしないかと。
本のほうも最近は計画的というより流動的なものが多く、
企画で制作は下請けに泳がせておいて、形ができれば印刷所に詰める。
ある意味、締切へのプレッシャーがないのは救いですが、
この手の仕事って、やっているときに立ち消えになってしまうリスクが怖いんです。
ここで無償で泣き寝入りするか、コストとして引っ張ってくるかは、
その人の裁量にかかってくるわけですが。
ちょっと前までは全然企画も通らなくて、取材費すら前借できなかったのに、
このご時世はちょっと異常ではないかと思うくらい怖くなります。
こんな調子では前借で踏み倒しする編プロも出かねません。
鉄道や歴史も萌えに絡めすぎて、純粋なオタクとはまたちょっと違う気がします。
不況にあえぐ第3セクターの鉄道会社がこんな調子で悪ノリするとは思いも寄りませんでしたが。
でも結局、乱発すればするほど本の質低下は免れないでしょう。
一番困るのは史実でもないことを拡大解釈してしまうこと。
小説ならそれでかまいませんが、歴史書でこれをやられるとたまりません。


でも、歴史に関していうならば悪ノリが甘い。
カードにしたって古代人のブロマイドなんて欲しいか。
どうせなら対戦型バトルにして、時代を超えて卑弥呼篤姫と戦ったり、
源義経土方歳三と戦ったりすればよい。
でもシューティング系のゲームはくだびれる。
やっぱロールプレイング系にして育成したり、コンプリが楽しめるようにしたいね。
三国志』の阿斗なんか演義では光線を発射して趙雲の窮地を救っていることだし。
各人物に必殺技をもうけ、阿斗には「阿斗フラッシュ」なんていいかもね。


僕のイメージする卑弥呼といえば。
HP200 MP800 力50 素早さ100 運200 統率200 魅力220
必殺技 妖術(火計・風計・水計)
みたくなるんでしょうか。もちろんレベル99まで上げられる。
でもって草薙の剣とか蘭奢待とかのアイテムも登場。
これってまったくドラクエじゃん! でも「天地を喰らう」RPGみたいな単純さがいいぞ。
ゲーム制作会社さん、このアイデアのってくれませんか?


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