倒錯!『三国志』

shugoro2009-06-02

原稿2本締切2日前に終了! これで再び長丁場の仕事に専念できる。
本日は新宿労働基準監督署に手続きのため、西新宿まで自転車で往復。
社労士などがいない当社だから、こういうめんどーな手続きは、
自分でせねばならないのだが、相変わらずこちらは空いているな。
雇用保険手続きのハローワーク新宿だとそうはいかない。


本日の話題はGyaoからの案内にあった恋姫†無双とかという、
美少女『三国志』とかを観てしまったことだ。
な、な、なんなんじゃこれは! 三国志の武将がみんな萌え系のキャラになっている。
全話観てる時間などないので、1話分しか観ていないが、
ごっつい三国志武将がみんな女性キャラ。
趙雲は女に関心がなかったという逸話からレズになっていたり、
張飛はあの風貌と似ても似つかない子どもっぽいキャラになっていたりと、
多少はその武将の個性に合わせているものの、
脂ギタギタでずんぐりむっくりのイメージしかない董卓が、こんな美少女になってしまった!

しかも気弱で心優しいという正反対のキャラらしい。今回のアンバランスナンバー1だろう。
で、『三国志』一番のヒロインだった貂蝉はマッチョなオカマとか。
なんだかもうよくわからん世界じゃ。こういうのアニメオタや腐女子などが観るのだろうか?
ある意味、『三国志』をクリエイトしているのはたしかだが……。


三国志』キャラの女性化は以前にもあった。
先駆けではないが1985〜86年に日本テレビで制作された三国志 天翔ける英雄たち』である。
横山光輝の漫画が原作になっているというが、内容はまったく違い、
金髪でアメリカンな曹操に、なんと于禁が女にされている!(冒頭参照)
イムリーで観れなかったが、レンタルビデオ屋で借りてきて、隣のマツダ君と観たとき、
「なんで于禁が女なんだ!」
と声をそろえて叫んでしまった。当時としてはかなり衝撃的だったのだ。
于禁といえば曹操に長年仕えた武将だが、襄陽の戦いで関羽に降伏。
その後、荊州を占領した孫権によって、魏に戻ることになった。
しかし、曹操はすでに亡く、文帝(曹丕)に曹操の墓守を命じられる。
于禁が墓へ行くと、壁画には于禁関羽の前で命乞いする姿が描かれ、それを見た于禁は憤死してしまう。
あの頃は于禁が最後で女々しいことをしたので、女のキャラにされてしまったんだと連想していた。
当時『三国志』を知らなかった人は、于禁をずっと女武将と思っていた人もいたようである。


三国志』はの世界なのに、こんな萌え系のキャラ化してしまって、
歴史を倒錯しないだろうか? それだけ女性が強くなり、男が軟弱化した風潮かもしれんが。
僕のおすすめは『劇場版アニメーション「三国志」』のほうだ。
15年くらいにレンタルで借りて観た。ちょっと濃い内容だが、曹操の声優を演じた渡哲也がすばらしい。
とくに呂布についた陳宮を処刑するシーンで、
刑場に引かれてゆく彼を追う曹操が感動ものだ。
まだ観ていない方はぜひ観ていただきたい。
しかし、当時のアニメは制作費を山のようにかけているな。
バブル期だった古き良き時代に恩恵を受けず、ワーキングプアな自分がここにいるが。


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