文化財団設立に向けて

伊達家の家紋「竹に雀」が登録商標をしたことに驚いた。
何が悲しうてといいたくなるところだが、
商売になるということで伊達家がやったことであろう。
結局、使用は諦めたが、他の版元で勝手に使われているものまで、
伊達家は細かくチェックしているのだろうか。東京ディ○ニーランドではあるまいし……。
そのうち仙台城跡や伊達政宗像まで権利を主張しかねない。
まぁ、というわけで本づくりは本当にやりにくいご時世になってしまった。
結局、MOOKをつくろうとすれば写真集めだけに費やされてしまう。
最近は目も当てられないイラストに逃げている版元もあるのだが。
しかし、写真とっても原稿書いても、それがあとあとにつながらないのは宝の持ち腐れである。
原稿も写真もネットにUPしてしまった以上、著作権を主張してもパクられる運命にあるのだろう。
最近の本を見れば、ウィキやネットからいくらでもパクリ放題である。
おかげで制作コストが悲しいくらいダンピングされている。
一冊制作を請け負っても、書き物をすべて外注に出すことなど不可能である。
おかげでこちらでも執筆せざるを得なくなり、編集と執筆の両立は非効率となる。
結局、『吉野家』ではないが、うまい・安い・早いなどというすばらしい書き手はひと握りしかいない。
僕も若干一名助けられているが、秘蔵っ子なのでここでは後悔しない。
まぁ、最近のウィキライターに原稿依頼するんだったら、
僕が書いたほうがまだマシということになってしまう。
書き直しの突っ返しの時間がきかないし、結局、こちらでリライトさせられるのなら。
一番困るのは出典に当たれないということである。こういう本が増えて資料性も薄れてきてしまった。
だからもっともっとキ○ガイ本をつくって、後世に遺していかねばならない使命がある。利益率は悪そうだが。
それでも、東京に家があるのは自由に使える金も増える強みがある。
事実、パラサイトシングルして自由気ままな生活を送れる人もいるのだから。


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