世も末でございますぅ〜

なんとか入稿作業、本日22時30分で終わらせました。
もうバテバテですが、同じ締切という立場に置かれている方から励ましのメール。
活力与えてくれますね。ドリンク剤より効能ありです(^O^)


ところで本日ビックリ仰天の事件がありましたので、ここに掲げておきます。
知り合いの先生より某版元からの原稿依頼の相談にのる。どうやら新刊の原稿を1カ月で32枚書けという。
原稿料は印税按分なのだが、これではどうもページ単価が分からない。
聴いていくうちにお金の勘定だけは得意な僕がページ単価(初回)を算定すると、
なんと原稿1枚400字あたり900円を切っている!
ことわっておくが再録原稿でなく新規原稿である。
依頼先は単なるウィキライターでなく、中世文学研究家の大先生である。
この某版元、過去にも中間搾取のピンハネし放題で、ダンピングのひどさは有名であったが、
ついにここまで落ちたか……。断れ!とアドバイスしておいた。
この若い編集者はいったいどういうつもりで原稿依頼をしたのか厚顔無恥も甚だしい。
以前にも別の版元から改訂版の本(128P)を87万でつくれという無茶な話があったが、
そのときは「だったらそちらで編集をお願いします」と云ったら逃げていった。
今回の話は値段とページ設定にもムリがあるのは明らかだったが、
研究家の著者・先生に原稿1枚900円以下で依頼して調整しようとは……。
印税按分などごまかしもいい話。第一、そんな営業力があるわけない。
果たしてこの若い編集者が「僕ならこんなに安く本がつくれます」と自慢したかったのか、
上からの命令だったのかはわからない。ただ、どちらにしても上も下もアホであることには変わりない。
まぁ、もともとの原価設定もおかしいので相変わらずピンハネを行っているかもしれない。
くどいようだが再録原稿ではなく、新規原稿である。
この単価で制作する方法はただひとつ。その担当者が自らウィキをコピペするか、
巷で氾濫するウィッキーライターに依頼するかだ。
間違っても大学や高校で教鞭をとる先生に依頼状出すのは大変失礼な話である。
この版元、昨年某版元に呑みこまれ、その併呑先もさらに大手に呑みこまれた。
呑みこむはいいけど、本の財産以外にその版元をつぶす元凶となった
使えない人材の面倒をみなくていけないのがガン。だから活性化しない。
前にも書いたが老害というのは決してお年を召されている方を非難しているのではなく、
若くても感覚がずれ、老害を撒き散らす連中がいることも付記しておく。


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