笠松の両雄が引退

笠松所属馬で中央馬を撃破したこともある
レジェンドハンター(牡10・大橋敬永厩舎)とフジノテンビー(牡9・後藤保厩舎)が
相次いで引退することになりました。
フジノテンビーは28日の笠松10R・古太尽(こだいじん)特別9着、
レジェンドハンターは29日の笠松10R・いろり火特別7着がラストランとなりました。
フジノテンビーは通算71戦13勝、レジェンドハンターは通算61戦26勝。
ともに連続して中央のデイリー杯3歳S(GII)を制覇した強い馬でした。
レジェンドは99年の朝日杯3歳S(GI)2着、01年のテレビ愛知OPを勝っています。
フジノテンビーは中央入りしてユニコーンS(GII)2着したこともあります。
今では当たり前のように中央のジョッキーになってしまった
アンカツですが、この両馬で中央に挑戦してきたものです。
そのアンカツが中央に移籍したのが2003年。
その前から中央入りに意欲的だった彼はやはりさらなるチャレンジがしたかったのでしょう。
しかし、00年にフジノテンビーが朝日杯を回避して、
スプリングSブービーに大敗したあと、中央のレースに出走するため
中央入りしたのも何らかの葛藤はあったでしょう。
その後、笠松に戻ってからは重賞未勝利で終わりました。
現在ではコスモバルクが地方所属のまま中央で活躍していますが、
それ以外の馬で中央の馬を撃破するケースは極めて少なくなりました。
昔の笠松なら結構、中央馬を粉砕する馬もいたのですが、
もはや太刀打ちできないほど馬のレベルの下がってしまったのでしょうか。
最近の騎手流出をみても、地方では先が見えてしまっている感は否めません。
まあ、ファンも現金だし、馬の消長も速いのですが、
唯一の救いは笠松競馬のサイトで両馬ともラストランが紹介されていることです。
オグリのように中央勢を蹴散らした馬はもう出ないのでしょうか。
JC5年連続最下位という不名誉な記録はコスモバルクによって払拭されましたが、
まだまだ地方競馬に春の訪れは遠そうです。


【人気blogランキングへ】