アンカツ引退

shugoro2013-01-31

早いもので2013年もすでに1月が終わってしまいました。
前半は風邪に苦しみ、後半はどーでもよい仕事に追われてしまった1カ月でした。
さらにどーでもよい仕事を増やされ、本日もその資料作成に追われてしまったわけですが。


さて、そんな話題はさておき、昨日すでにニュースにもなりましたが、
安藤勝己騎手(栗東・フリー)が本日をもって引退します。
中央での成績は6593戦1111勝重賞は81勝(うちGI22勝)というすばらしいもの。
しかもすごいのは1着から順に1111/885/755/641/541という
見事に順位が下がる回数が少なく名手の証でしょう。
そのアンカツすら歯が立たなかったという
名古屋の坂本敏美騎手はどこまですごいんだか。
時代が古すぎて記録の上でしか分からないのですが……東海公営の層の厚さがうかがえます。
当初はオグリキャップの地方時代の主戦騎手という印象しかありませんでしたが、
JRA初重賞となったライデンリーダーの95年報知杯4歳牝馬特別は強烈な印象を与えました。
カスPさんのブログによると、アンカツはすでに笠松時代に引退を考えており、
ライデンリーダーの重賞制覇で再び騎手の情熱に火がついたとか。
実はこのライデンリーダーが登場した95年は僕がまだ『競馬フォーラム』にいた時代で、
翌年のNARグランプリにはプレスで出席でき、アンカツと直接話ができたことが記憶に残っています。
このときはまだ地方関係者との人脈が薄かったので、
某ヘボ雑誌の記者で地方競馬が好きなMの草履取りとして従ったのですが、
この記者がアンカツとの対話で「減量がきつい」と漏らしていたことがありました。
僕のような都合よく解禁日をもうけているフミノ式ダイエットなんか話になりません。
また、2005年に別のライターがアンカツと電話取材していて、
ウチの事務所にアンカツ自らの電話がかかってきたときはビックリしたものです。


しかし、アンカツを知るのはオグリキャップの時代でもなく、
ライデンリーダーからでもなく、まだ競馬の仕事につく前の93年の話です。
やはりまだオグリキャップの余韻があったのでしょうか。
当ブログにたまに登場するマスコットキャラクター脇谷英康から
よく電話がかかってきて、笠松アンカツと2頭の馬を誇らしげに語っていました。
それはワカオライデン初年度産駒のサブリナチェリーライデンスキーです。
とにかくこの2頭がものすごく強くていつも一騎討ちになったとか。
昔でいう笠松時代のオグリキャップマーチトウショウの関係だったかもしれません。
それでもライデンスキーが勝ったのは1回だけで
サブリナチェリーは東海ダービーを制しています。
その頃、ライデンスキーのほうが中央入りする噂もありましたが実現せず、
サブリナは小倉日経オープンに挑戦(鞍上は仙道)しましたが、2番人気も9着惨敗。
脇谷英康に「なんでアンカツが乗らんのだ?」と聞いたのですが、
この年、アンカツは酒か何かのトラブルによって他場で騎乗できなかったそうです。
サブリナチェリーはその後、95年6月26日のローレル争覇で骨折し、
脚をひきずりながら9着入線するも予後不良
脇谷英康&英子夫妻が現場で手を取り合って
泣いたことを読者投稿欄に載せました(笑)。
他には94年のテレビ愛知オープンを勝ったトミシノポルンガ
アンカツのすごさが印象に残りました。
なので、競馬雑誌の仕事につく前からすでに笠松アンカツありきだったのです。
そういえばその後、編集に携わった99年の『馬券攻略』でも
アンカツの特集記事がありましたが、このときは笠松へ行けませんでした。
その頃でしょうか。『別冊宝島』の本でアンカツの興味深い記事が載っていて、
アンカツ笠松での一番強いと思った馬は、
オグリキャップでもライデンリーダートミシノポルンガスズノキャスターでもなく、
サンキョウスーパーという馬だったそうです。
データが古すぎて戦績も出てこないのでよく分かりませんが。
もうひとつそのインタビューでも興味深かったのは地方競馬への批判です。
ライデンリーダーのあともレジェンドハンターフジノテンビー
デイリー杯3歳Sを連覇し、地方馬による中央への挑戦は続きましたが、
すでに中央への移籍を考え、受験するも失敗。ファンから抗議の声が起こり、
2002年には「過去5年間に中央競馬で年間20勝以上の成績を2回以上挙げた騎手」は
一次試験免除という「アンカツルール」ができ、JRAの制度まで変えてしまったのです。
現在は地方騎手の流出が激しくなるためか廃止されましたが。
こうして2003年にJRAに移籍してからの活躍は云うまでもないでしょう。
キングカメハメハダイワメジャーブエナビスタなど挙げてもキリがありませんが、
中央でのベストホースは善君が最強牝馬と語るダイワスカーレットでしょう。
まぁ、あれだけの馬ですから誰が乗ってもと云われそうですが、
ブエナビスタなど乗り替わりが多かったなかで、最後まで手綱をとった馬です。
2009年から騎乗数を減らしたので勝ち鞍も比例したのですが、
それでも勝率の高さを維持していました。
昨年は11月24日の京阪杯を最後に騎乗がなくなり長期休養に入りましたが、
久々に顔を出した冒頭写真(○Cサンスポ)アンカツさん、
結構顔がまんまるになっていましたね。気のせいかしら?
JRAでは最年長の52歳でしたが、もう数年頑張ってほしい気がしましたし、
きちんとラストランも見たかった気がしますが、とにかくお疲れ様と云いたいです。
2月3日に京都競馬場で引退式が行われるそうですが、
オグリキャップのように東京と笠松でもやってくれないかな。
いや笠松競馬場では絶対にやるべきだと思います。


≪備忘録≫
本日のフミノ式ダイエット
昼/はなまるうどんかつおぶし116円+おにぎり104円
夜/天ぷらそば105円かつおぶし18円
おやつ/堅あげポテト103円
合計446円
朝はまたもや完全ダウン。昨日は仕事のストレスで解禁日にしてしまい、
本日も銀行帰りに『ドンキホーテ』でおにぎりとお菓子を買ってしまいました。
500円以内におさえたとはいえ、もう少し騎手の苦しさを見習うべきでしょう。


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