悪魔の書

本日ようやく探している本が見つかり、一部はAmazonから購入しましたが、
もう一冊は新刊だったので、高田馬場芳林堂書店まで自転車で出かけ購入。
昨日に引き続きまたまた5000円近く散財してしまいました。
お金おろしたばかりだったのに……。というのも理由があります。
実は1月31日の日記でも書きましたが、『悪魔の書』と呼ばれる
『マスコミ就職読本2008』新聞・出版編(創出版)が発行されていたからです。
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発行日は9月20日となっていたので、ひと月遅れの購入ですが、
発行されていた頃は地獄のスケジュールでしたし、他の本屋ではなかなかありません。
この本だけは毎年、芳林堂で資料用と保存用に2冊購入しています。
今年は毎年送られる原稿の締め切りに大幅に遅れてしまったので、
お詫びの手紙を入れつつFAXで対応したのですが、掲載してくれ編集者様に感謝です。
当社が掲載されたのが2003年度版からで本年度で5年目になります。
しばらく01年設立の一番新しい編プロとして載っていましたが、
その記録はすでに破られています。しかし、僕の先輩筋にあたる編プロは、
次々と倒産・解散が相次ぎ、一番大きかった編プロも名前は残りましたが、
事実上吸収される形となりました。僕が最初に購入した95年度版に比べると、
編プロの数は年々減っていき、昨年度のリストからさらに1ページ減りました。
でも、実際の編プロというのは仕事中に電話で問い合わせされるのがうざったく、
掲載を拒否(出版社も含めて)したり、更新を滞るところも多いので、
実際の編プロの数は、これの3倍以上はあると思っていいです。
最初になぜ『悪魔の書』と書いたかというと、
マスコミ・出版に変な幻想を抱く若者が飛びつくバイブルだからです。
そういう僕も駆け出しの記者や営業を盛んに行っていた時代は、
あいうえお順に掲載されている編プロに片っ端から電話していましたから。
でも、実際は相手が忙しいときに電話していることが多く、
「募集していない」などど断られたり、面会すらしてもらえなかったりで、
結構精神的にへこみます。
さすがにネットの発達もあって最近は電話で問い合わせるケース(やめてください)や、
会社案内の資料請求もなくなりましたが(会社概要はWEBからどうぞ)
でも、この手の本が売れたり、怪しげな専門学校へ行く若者が多いことを見ると、
悪魔の勧誘にまだまだ幻想を抱く人が多いのでしょうか。
大手出版社はともかく、幻想を抱く若者たちに云っておきます。
現在、僕クラスの人間が食べてゆくのも相当辛い現状なのに、
下手に編プロなど入ろうものなら、残業100時間(残業代など出ません)は当たり前。
しかも、給料もスズメの涙ほどしか出ず、貧乏性が板についてしまいます。
この業界もし生き残るとすれば、恐ろしいほどの多額な設備投資が必要となります。
そして編プロ程度の給料では、いろいろな設備投資(クルマ・カメラ・PC・取材調査など)
できなくなってしまうので、急がば回れと言いますが、
他業界でしっかり資本を蓄えてからでも遅くはありません。
といって変な専門学校へは投資しないほうがいいと思います。
実際、旅行ライター養成学校とか云って多額な授業料を巻き上げて
トンズラしたケースもありますから(商売になるのでそういう悪さする人もいます)
まあ、要は自分の目的のためにどれだけ投資できるかが勝負。
残念なことに一部の出版社には、未だに古い体質が残っており、
パソコンや携帯もロクに使えないくせに、自分の固定観念が絶対という、
頭が硬度10の耄碌じじいが幅を利かしています。
痴呆を装った未払いや、グロスという名の殺人的な低報酬をはじめ、
会社経費の私物化・横領当たり前田のクラッカー
こういう輩をリストラ・減給しない限り、明るい未来は開けませんが


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