幻のクロメダカ

一昨日・昨日のことになりますが、僕は帰省するとよく周囲を散歩します。
町の様子もそうですが、環境の変化などを知るためカメラ片手に持ち歩くのです。
一昨日の14日に周辺を散歩して田んぼの水路を眺めていたら、
ナマズや大型の魚(フナか?)が肉眼で確認できました。
かつて魚とりをした箇所を中心に回ったのですが、
もっと狭いミゾのところにも魚が確認でき、そっとのぞいてみると、動きが緩慢な小魚。
上からみた形では1976年頃に南外山で絶滅したクロメダカのように見えました。
写真をとっておけばよかったのですが、すぐに郡上へ行くため間内駅へ向かったので、
撮り忘れてしまいました。そこで翌日の朝、アミで捕えて確認しようとしたのです。
もしかしたらカダヤシかもしれませんしね。
もしクロメダカなら理由はともあれ、「30年ぶりに南外山で発見!」という、
大スクープです。ただ、通常群れをなすメダカが、
一匹しか確認できなかったので、はぐれメタルならぬ、はぐれメダカかもしれません。
実は南外山でも76年に絶滅したのですが、78年に一匹だけ捕えているのです。
しかし、翌朝5時30分に行ったときはもうメダカはみられませんでした。
その場所には繁殖力の強いアメリカザリガニばかり。
メダカは避難して下流へ行ったのか、食われてしまったのかわかりません。
ただ、朝早すぎて水路での魚は確認できず、浮き草も邪魔でした。
近年は魚とりする子どもも少なくなったので、魚の繁殖にはもってこいですが、
同時にザリガニの繁殖のほうが盛んになります。
昨日見た魚は一体……本当にクロメダカだったのでしょうか?
最近は休田などに自然に水が溜まり、ため池になっているような場所が、
小牧の区画整理地によく見られます。虫が発生するとめぞうは嘆いていますが、
こういった場所にクロメダカを放流すれば、
小牧にメダカを増やす絶好のチャンスとなるでしょう。
他地域からの放流ですとメダカの生態系に問題ありですが、
木曽川水系のメダカなら問題ないはず。
次回の帰省ではさらにメダカプロジェクトをすすめたいと思います。


【人気blogランキングへ】