本日、埼玉県ふじみ野市の市営プールで、小学生が流水プールの吸水口に
吸い込まれて4時間後に救出されて病院へ運ばれたが死亡という
悲しい事故が起こりました。吸水口のフタが1枚はずれており、
監視員が「吸水口に近づくな」と注意を呼びかけていたにもかかわらずの
出来事でしたが、吸水口のフタがはずれているならなぜその場にいないのか、
管理責任の問われる事故です。毎年夏に起こる水の事故。
昔はPTAが川は危ないからと云って川の遊泳を無条件に禁止して、
水ガキはすべて水槽のプールに追いやられてしまい、
今では天然の水ガキは郡上八幡と一部の田舎しか見られなくなっています。
ではプールは安全なのか? 我が故郷小牧市民プールがオープンしたのは、
小学校1年のとき。当時は浮き輪などもOKで深いプールへも出入り自由でしたが、
その頃、監視員がいながら同学年生が溺れて亡くなる事故が起きています。
その後も何人か亡くなる事故が起き、
市民プールが「死人プール」といわれるようになってしまったのです。
そして小学生は泳力証(25mのちに50mに改訂)がないと
深いプールにいけなくなり、浮き輪も飛び込みも禁止となりました。
僕が泳力証を入手したのは小学6年のときでしたが、
それでもアホ監視員は小学生をみると「浅いほうへ行け」と躍起になっていました。
しかし、川の事故でもそうですが、こういう事故はタブーを犯さねば起こりません。
泳げない人間は自分の身長より深いところへは行きませんし、
小学1年のときに深いプールに行こうなどと考えもしませんでした。
結局、可愛そうですが同学年でタブーを犯した者がドザエモンとなったのです。
郡上八幡の夏の風物詩・吉田川新橋からの飛び込み。水面までの高さは12mあり、
最近は外の大人がやはりタブーを犯すので事故が減らず、町も警鐘を鳴らしていますが、
このまま遊泳禁止になったらそれこそ目も当てられません。
郡上の子どもはいきなり高さ12mの新橋から飛び込むような無謀なことなどしません。
4段階で徐々に高い場所から飛び降りてならしてゆくのです。
そしてこの新橋から飛び込んだ水ガキこそ「町の勇者」と称えられるのです。
もっとも僕は怖くてできませんが……。