沼尻鉄道ルポ3

いよいよ沼尻鉄道廃線跡めぐりです。
  
沼尻鉄道廃線跡には嬉しいことに全部の駅跡に解説と古写真の入った駅名標
建てられており、廃線跡は徒歩やクルマでたどって行くことができます。
まずは起点の川桁駅(左)です。昔は駅前も繁昌したことでしょうが、
今はひっそりと静まりかえっています。
線路跡は駅前からそのまま道路(中央)に転用されています。
少し行くと橋りょう跡がそのまま橋に転用されている観音寺川(右)です。
桜の名所としても有名なのですが、残念ながら桜はすでに散ったあとでした。
  
しばらく行くと国道115号に出て、白津・内野・会津下館と駅跡が道路沿いにあります。
左手に磐梯山がそびえ、最高のロケーションです。
軽便鉄道もこの磐梯山を見ながら走ったのでしょう。車窓は現在も変わりません。
「高原列車」の歌詞には「牧場の乙女」が出てくるのですが、
一帯は田園になっています。当時は牧草地だったのでしょうか?
 
会津下館駅は旧町の中心だった駅で集落もみられます。
古写真をみると当時は列車交換可能で駅員も配置されていたようです。
残念ながら駅舎は残されていませんが、なんと当時のトイレ(左)だけ残っています。
藍の染め付けが施された色彩豊かな便器で時代を思わせます。
S君が「記念に用を足そうか」と冗談まじりに話していましたが、
扉もなく見え見えで、現在は使用できなくなっています。
その駅近くに旧長瀬産業組合の建物(右)があります。
こちらも時代を思わせる建物で、あとで中ノ沢温泉の人に聞いたところ、
大正時代の建物らしいのですが取り壊しが決まっているとのこと。
歴史的建造物も時代の波には消える運命のようです。
沼尻廃線跡めぐりはまだまだ明日に続きます。お楽しみに!


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