沼尻鉄道ルポ5

土日もちろんありませんが、やっと今週の仕事のひと段落つき、
沼尻鉄道最終回を書くことできます。仕事漬けの今週はこのネタがあってよかった。
沼尻鉄道は15.6kmの間に10駅もあり、停留所感覚で駅間は短いのですが、
そのぶん木地小屋から沼尻までの最後の区間は長く感じられます。
線路跡は道からはずれ山道に入ってしまうのですが、国道115号線が中ノ沢温泉方面に
分岐する三叉路付近が終点の沼尻駅があったところです。
 
沼尻の駅舎は昔の姿で残されており、沼尻観光の事務所になっていたのですが、
この会社も倒産し駅舎の存廃が決まらぬままになっています。
左の写真を見ても構内が広く、側線跡や車庫の跡が見られます。
駅名のついた沼尻温泉はさらに奥深いところにあるのですが、
この手前に中ノ沢の温泉街があります。
 
GW過ぎた静けさなのでしょうか。温泉街は閑散としており、
本日泊まる宿にチェックインをすませてから町の探索に出かけました。
ちょっと怪しい裏通りにはスナックもありますが明らかにやってなさそう。
とくにしゃくなげ通りと名のついたところは寂しさと懐かしさが同居する空間です。
この通りで写真左の廃墟となったお化け屋敷を見つけました。
三角屋根がトトロに出てくるサツキとメイの家を思わせます。
マックロクロスケがいそうな屋敷ですよね。
 
探索を終えたあと宿泊先の『御宿万葉亭』へ戻ります。
実はここで鉄道&旅行関係の編集者・カメラマン・ライターが集まり、
年2回行う「どん行会」があったのです。どん行会の歌は「高原列車は行く」の
歌詞を「どん行列車は行く」に変えて毎回歌うのですが、
今回はこの「どん行会の歌発祥の地」ということで、同じく会員のてんきゅうさんが、
主宰したのです。夜は沼尻鉄道が好きな当地のご年配の女性の方と宴会で歓談。
宴会後にS君と夜の温泉街に繰り出して閉店した食堂を開けてもらい、
ラーメンを食べて1日が終わりました。翌日は近くの「高原列車は行く」の歌碑の前で
会員一同記念撮影して沼尻をあとにしました。
ひとつ悔やまれるのはこの『御宿万葉亭』は中ノ沢温泉の中で一番デラックスで、
しかも建物も新しく温泉もすごくよかったのですが、
廃線めぐりや温泉街歩きであまりゆっくり温泉に浸かっていられなかったことです。
それでも2回入りましたが、内湯も露天も檜風呂で1時間は浸かっていたかった(ノД`)。


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