沼尻鉄道ルポ1

15日から今日にかけて猪苗代方面へ取材があり、
沼尻鉄道跡へS君のクルマで出かけました。どうせ金曜日までは仕事漬けだし、
そのときの模様を5回に分けて日記で紹介しようと思います(パチパチ)
集合場所は朝9時に巣鴨。途中上河内のSAで食事をとり元気回復です。
昼過ぎに猪苗代ICを降り、最初に向かったのは沼尻鉄道の機関車と
客車が保存されている緑の村です。緑の村に着いてビックリ。
なんと旧国鉄翁島駅が保存されているではありませんか。

翁島駅有栖川宮殿下が御別邸天鏡閣を建立した明治41年(1908)に完成。
現在保存されている駅舎は3代目で大正13年(1924)に改築されたものだそうです。
同年に昭和天皇が御成婚後に初めて当地にお召しになられたようで、
お召し列車なども走ったのでしょう。駅の無人化は昭和58年(1983)で、
昭和62年(1987)3月、国鉄分割民営化直前に当地に移ったようです。
現在は手打ちそば処の『駅舎亭』として営業しており、
館内には切符売り場のあとなども残っています。
当時のスタンプはなかったのでしょうか? 気になるところではありますが。
そば屋裏手にあるのが沼尻鉄道のディーゼル機関車および客車です。
 
沼尻鉄道は明治40年(1907)に㈱日本硫黄が設立した川桁〜沼尻間15.6kmの
軽便鉄道です。当初は人車鉄道でしたが、大正元年(1912)に馬車鉄道になり、
大正6年(1917)に蒸気機関車になりました。戦後は「マッチ箱」といわれる客車を
ディーゼル機関車が牽引し、地元の人や沼尻への湯治客に親しまれてきたのですが、
昭和43年(1968)10月13日をもって廃止となりました。
決して赤字で廃止になったわけでなく、沼尻鉱山の閉山などのグレーな要因が
あったようで、近年まで沼尻鉄道のことはタブーとされていたようです。
さて軽便(762mm)が好きなS君、細かいパーツまで撮影していました。
残念ながら保存されている場所が悪くて全景を撮るのはひと苦労です。
本日はこのへんで明日に続きます。



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