将軍様の鉄道DVD観る

昨日も紹介しましたが、『将軍様の鉄道』(国分隼人著/新潮社)の
付録DVDを観ました。雑誌ではなく書籍にDVDがついているのは、
大変珍しきことなのですが、25分という短い時間ながらも、
蒸気機関車・車窓・都市交通に分けられた北朝鮮の鉄道を観ることができます。
社会主義国では鉄道が軍事機密にされていることが多く、
よくもまあ、ここまで撮影できたものだと感心させられます。
普通の旅行客ではあそこまで撮影させてもらえないでしょう。
北朝鮮の鉄道はまさに日本の昭和30年代を思わせる光景。
日本統治時代の蒸気機関車が走っていたり、腕木信号機は健在であったりで、
列車速度も日本の鉄道に比べると、ずいぶんと遅いです。
都市交通も『地下鉄に乗って』に出てくるような旧式の地下鉄車両で、
路面電車トロリーバスも都市を走っています。
クルマの通行量も日本の10分の1程度で、
トロリーバスの架線が切れ急停車する迷シーンも収録されています。
もし北朝鮮に自由に旅行できるなら日本の鉄オタがある意味殺到しそうです。
向こうの暮らしは日本に比べればかなり貧しいといえますが、
貧しくとも将軍様崇拝のもとに民族の団結が節々にみられます。
戒厳令がしかれていた戦前の大日本帝国ではありませんが。
アメリカに骨抜きにされてしまった日本。
自由主義の名のもと、たくましい個人主義が治安悪化などの歪みをみせています。
もし北朝鮮が崩壊すれば、その反動による犯罪多発も危惧しなくてはなりません。


【人気blogランキングへ】