桃花台新交通正式廃止

昨日の新聞で桃花台新交通の廃止(2006年9月限り)が正式に発表されました。
小牧市としては存続の道を模索していたが、ついに万策尽きたという感じです。
莫大な赤字を出し県の補助も打ち切られながらも、
将来的なビジョンと禍根を考慮しながら市長苦渋の決断だったと思います。
開業して15年で廃止。旧国鉄と同じ轍をふむことになる醜態は、
後世に語り継がれることになるでしょう。
せめてもの償いに墓碑でも記念館でも建ててほしいものです。
そして同じ県内の第三セクターあおなみ線を除けば、
リニモ城北線など沿線人口も少なく利用客増が見込めない地域ばかりです。
名鉄との思惑から高蔵寺延伸をしぶった小牧市の対応もいかがなものでしょう。
そして何よりも県や市の責任が何も問われていません。
県・市職員の給与・ボーナスを20%ぐらいカットしないと
納得いかないでしょう(ゴメンネ!アキド)
まあ、そんなことぐらい開業当初の放置状態を見ればわかっていたこと。
愛知万博終了後、無人電車と化したリニモは大丈夫だろうか?
景色のよい城北線も対応がなされていないまま、
勝川駅高架化の際に乗り入れすることになっています。
ちょっと待ってください。
これって小牧線がせっかく平安通に延伸して、
小牧線桃花台新交通ともに乗客が増えたのに
3年で廃止を決定する図式と似すぎていませんか。
幸い城北線は都心に近く交差する鉄道も多いので、
名鉄と協調すれば小牧線犬山線への接続も可能ですが。
新交通ほど経費がかからないとはいえ利用客増が見込めなければ
赤字を増大させるだけでしょう。JR東海も厄介なお荷物を引き受けたものです。
ちなみに城北線の輸送人員は桃花台新交通の4分の1程度です。
あと桃花台の問題は莫大な費用を投資して残される高架です。
結局、廃止とはいえ休止に近い状態で、高架の再利用を模索することになるのです。
高速道路にも転用できないとなると本当どうするんでしょうね。
ピーチライナーの愛称のついた桃花台新交通もピンチライナーといわれ、
略称・桃鉄と慕われた新交通での花見も今年が最後になります。
桃の開花も近いです。たぶん座れますのでぜひ缶ビール・缶酎ハイ片手に、
車窓からのお花見をお楽しみください(20分ならさすがに泥酔もしないでしょう)
僕が提案した「花見列車」の構想もあながち間違っていないと思いますよ。
 
あと、3月13日の日記でも書きましたが、このことに関して、
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