間内駅増客運動2

ネタ切れというわけでないが、帰省がてらせっかく撮った写真を
公開するチャンスもないので引き続き連載させていただく。
間内駅は故郷小牧市ではなく春日井市にある。
小牧とはいえ南のほうにあるので春日井にも近く
池田川という小川をはさんで市境になっているのだ。
今になって間内駅増客運動を書くことになるとは思わなかったが、
幼年期や小学校のときはさほど利用した記憶がない。
当時は小牧駅から上飯田経由の名鉄バスセンター行のバスが頻繁に走っており、
バス停のほうが家から近かったからだ。まだ渋滞のない時代はバス通勤客も
たくさんいたと思う。小牧線の終点だった上飯田から平安通まで約1キロを
歩く苦労もなかったからだ。しかし、自動車の普及で追いやられるのはまずバス。
本数が次第に減らされていったことは知っていたが、2004年3月31日でついに廃止。
帰省がてら消えゆく風景をとっていたのだが、とうとうバス停は撮り損ねてしまった。
それにしても可哀想なのは僕の母校である小牧南小学校の児童たちだ。
南外山でも最果てのエリアはバス通学していたのだが、
バス路線の本数がなくなってから徒歩で通学している。
小牧線の駅で牛山〜間内〜小牧口と2駅分。直線でも2kmは軽く超える。
歩幅のない小さな子どもにはかなりきついと思うぞ。
中学校が電車通学を認めているなら、小学校の児童たちにも認めてやればいいのに。
牛山駅も小牧市でなく春日井市にあり、小牧口駅も校区外とかで、
電車通学は認められないときく。まったく教育委員会の考えることは……。
ずいぶんと前置きが長くなってしまったが観光案内を。
間内駅ホームにも案内看板があるが、東口を北へ歩き、東へ右折して歩くこと5分。
大山川の天神橋を渡ったところの天神社境内に覚明霊神(1719〜87)の誕生地がある。
覚明は御獄山信仰を民衆へ開いた行者として知られる。
木曽川の源流である御嶽山(3063m)は太古から山岳信仰の対象となっていたが、
厳しい重潔斎(75日あるいは100日間も肉食を絶って、水で清める儀式)があったため、
一部の人しか登拝できなかった。これを覚明行者が全国で祈祷を続けながら、
軽い儀式で登拝できる軽潔斎に移行させ、民間に信仰を開いたというのだ。
現在、春日井市の指定文化財になっており、塚の頂には覚明の像が建っている。
塚の麓には万病に効く霊水が出ているが湧水かどうかは定かでない。
また、境内には産湯の井戸も残っている。
  
覚明行者像      霊験豊かな霊水  麟慶寺 
この覚明霊神誕生地に向かう途中に金牛山麟慶寺があり、
当寺に鎮座する本尊大日如来(平安末期彫像)は愛知県の文化財に指定されている。
現在の本堂は昭和55年(1980)に改築されたが、当時の面影を残しており、
覚明の位牌と墓碑もある。そういえば改築前の本堂で、
一度大日如来を拝観させてもらったことがあったっけ。
さて連載は明日も続く。いよいよ故郷小牧市南外山の紹介。


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