ナムラコクオーの引退

あの3冠馬ナリタブライアンと同期で 94年のダービーでは2番人気に支持された
ナムラコクオー(牡14)がついに引退した。
コクオーといえば中央の重賞を4勝し、 脚部の不安から96年に地方競馬の高知へ移籍。
だが、常に脚に爆弾を抱えているため
思い切った調教もできないままいつもレースに挑んでいた。
それでも6連勝で高知のスプリンターズCを勝ち
休養をはさんでEクラスから連勝街道を突っ走った。
当時連勝記録がかかっていたイブキライズアップ
記録を守るためコクオーの出走するレースを避けたのは あまりにも有名な話だ。
2003年9月のレースで競走中止したあと休養に入っていたが、
オーナーの北山さん。いつもリップサービス旺盛の人だった。
年度版『「あの馬は今?」ガイド』(流星社)で
地方へ移った元中央オープン馬を担当する僕としては
一度は高知へ取材に行きたかったのだが……。
元々ダートを使っていた馬だけに 現在のようなダート路線が確立していれば
ホクトベガカネヒキリ級の活躍ができた馬だと思う。
今後は土佐黒潮牧場で余生を過ごすというが、
競馬の最盛から衰退まで10年以上も時代を見据えてきた同馬に
「本当にお疲れ様でした」の賛辞を贈りたい。

【追伸】
12月6日に正式引退の発表が地方競馬全国協会(NAR)からありました。

ナムラコクオー
キンググローリアス、母ケイジョイナー
中央14戦6勝、地方33戦21勝、通算47戦27勝
93ラジオたんぱ杯3歳S・GⅢ、94シンザン記念・GⅢ
94NHK杯・GⅡ、96プロキオンS・GⅢ
99高知スプリンターズC、03建依別賞


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