郡上八幡民芸美術館が閉館

shugoro2014-08-19

郡上は雨ばかりだったのに東京は厭と云うほど炎天下続きですね。
本日は昼過ぎから青山霊園に取材に行き
水道橋の打ち合わせを終えて夜に帰宅しましたが、
夜は夜で上がってきた再校172ページの赤字照合のため
広いテーブルのある『ココス』へ行き、終わったのが午前4時近くでした。
慌し過ぎて佐賀の交流重賞サマーチャンピオンを買い忘れてしまったほどです。
深夜料金を避けた345円のドリンクバーでも高いことはわかっていますが、
やはり赤字転記・照合などでは広いテーブルスペースが必要。
まだ他にも転記しなくてはいけない原稿もあるので
混雑する時間を避け、あと数回お世話になりそうです。


そんなくだらない話題はさておき、先週の郡上八幡帰省で
ひとつショッキングなニュースがありました。
昨年8月5日の項でも書きましたが、
郡上八幡の散策に最適なのが城下町みどころ通行手形1500円です。
2日間有効で郡上八幡博覧館・郡上八幡城・おもだか家民芸館・心の森ミュージアム遊童館・
齋藤美術館・慈恩禅寺庭園テツ草園・安養寺宝物殿・郡上八幡樂藝館・
郡上八幡民芸美術館
と9館が見学でき、合わせて1300円もおトクというすぐれものでした。
しかし、本年度はこの対象施設のひとつ郡上八幡民芸美術館(冒頭写真)の閉館の看板があり、
旧庁舎記念館に問い合わせたら、「本年夏に閉館」と云われましたが、
正式な閉館日を知りたいため、郡上八幡産業振興公社に問い合わせたところ
本年3月中旬には閉館したとのことで、正確な日付は分からないようです。
昨年も城下町みどころ通行手形を利用しましたが、
このときは見学を見送ってしまい、最後に入館したのは2010年8月14日の一度きりでした。
たしかに駅からは一番近いものの、他の対象施設から少し離れていたので
通行手形では敬遠されがちだったかもしれませんが、
文化財指定の小堀遠州の書状や製薬・調薬・医療に調合した器具、医学書など
個人の美術館とはいえ、オーナーが40年余も蒐集した貴重な史料が多数展示されていました。
日本画家だけでも横山大観熊谷守一・前田青頓・川合玉堂
竹内栖風・加藤東一
錚々たる巨匠揃いです。
ちょっと目立ちにくい場所にあるとはいえ、
コンクリート土蔵造りの収蔵庫は温度調節や盗難防止の設備も完備されており、
館内は撮影できませんが、施設と展示物のすばらしさには目を見張ったものです。
しかし、数年前に主人が他界したため、奥様が管理していましたが、
不在時もあって個人単位ではなかなかこの維持・管理も大変そうでした。
せめて近くの「サンプルビレッジいわさき」も通行手形の見学対象施設になっていれば
オプションで寄る人も少しは増えたのではないかと思います。
それにしてもこの展示品の行先は不明のようで
骨董品屋などに買い取られてしまうのかもしれませんが
できれば市に寄贈するか、管理を委託するかして続けてほしかった。
そのぐらい失うのは惜しい立派な美術館だったのです。


パンフレットが手元に残っていたので、ここに掲げておきます。
これで通行手形の対照施設は8館になってしまいました。
早く僕が購入する古民家を資料館として開設し、
通行手形や「やなか共通」の対象施設に入れてもらわねばなりません。
まぁ、その前に東京から莫大な資料を運び出さねばなりませんが。


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