さようなら大井競馬場２号スタンド

shugoro2014-07-11

本日は当選したホースカフェの調教見学ツアーがあったのだが
台風接近ということで急遽中止のお知らせメールが入り、
しかも昨夜ご丁寧に電話までかかってきた。
しかし、すでに台風は通り過ぎており、
冒頭写真の大井競馬場２号スタンド最終日ということで
失われてゆくものの哀愁から、ふと大井競馬場へ出かけてしまった。
ふだんはスタンドといっても、とくに意識しているわけでなく
やはり競馬に集中しているため、施設の撮影に重点を置いているわけでもない。
ましてやいつもは冷暖房のきいたＬ−ＷＩＮＧばかりに集まっているので
古い２・３号スタンドにはほとんど寄り付かない。
それでも先日のＪＤＤの時はＢＥＴＴＹさんと
『びっくうぇーぶ』のグルメ開拓をしたのだが、このときは一眼レフ持参でなかったし、
やはり歴史記録官としてきちんと撮影したくなったのである。
中野区役所に寄るのも諦めて名古屋11Ｒに間に合わせようとしたのだが、
大森駅で目の前でバスが出てしまって間に合わず。
まずはふるさとコーナーで名古屋12Ｒで葵ちゃん騎乗のハヌルソンムルで勝負したが、
４着で馬券に絡めずいきなりハズレ！このあとで２号スタンドへ向かった。
もう最終日だし指定席の撮影もしたかったので指定席券を買おうと思ったら、
なんと本日は２・３号スタンドの指定席が無料開放であら嬉しや。
しかも２号スタンドファイナルイベントでドリンクまでもらえた。
寄せ書きコーナーもあったが、葬式鉄ならぬ
葬式施設に興味を持つ者は少なく寂しかった。

名古屋や笠松など他の地方競馬では当たり前で珍しくないスタンドであるが、
逆に大井でこの鉄火場の雰囲気を残すスタンドが
今まで残っていたことが奇跡に近いのかもしれない。
すでに60年も経ち、さすがに老朽化で改築せねばならなくなったのだろう。
自由席（写真左）、指定席（写真中央）を撮影し、
60年の歩みの古写真（写真右）も展示してあった。
指定席はふだんだと500円だが、プレス以外で入ったことは一度もなかった。
無料開放でも空席が多いのはやはり大きいレースがないせいだろうか。
写真撮影にはいいかもしれないが、冷暖房のない指定席はやはり敬遠されてしまうのだろう。
やはり４号スタンドやＬ−ＷＩＮＧのほうへみな行ってしまう。
店もお洒落だし、施設内も明るくエスカレーターもあるからだ。

せっかくなので開放指定席の最前列で２レースほど馬券を買ってみたのだが、
一昨日は買っても来なかった的場文男が連勝しハズレ。
これ以上買っても被害が大きくなるので夜のスタンドをひと通り撮影して競馬場をあとにした。
しかも散財してしまったから帰りは目黒行きのバスで電車賃まで節約。

最後に消えゆく２号スタンドのグルメ紹介を。
実は大井競馬場ではいつもアフターばかり重視するので
食堂を利用したことはほとんどなかった。
いつもなら指定席エリアのため指定席券を買わないと
利用できない『寿恵広』のおでん550円（写真右）。
おでんは好みで数点選べ、ダシがきいていて(ﾟДﾟ)ｳﾏｰ
それでも店内は客足が少なく常連らしき人が別れを告げていた。
この店も旧スタンド解体とともに閉店で
「長らくありがとうございました」の手書きが哀愁を感じさせる。
そして自由席エリアの『ロングショット』のラーメン450円（写真中央）。
発泡スチロールの容器は閉店前だからだろうか。
でもメンマの味が濃厚で(ﾟДﾟ)ｳﾏｰ
いつもの借胃隊の駅弁てんぷくトリオがいないのでもうこれが限界だった。
この店も閉店だが、うまたせ！ハイボールのうまい『びっくうぇーぶ』だけは
「まだ分からない」と回答があった。ぜひ新スタンドにも入ってほしい。
そして最後に『明治屋』のいかげそ250円（写真右）。
思えばいつも小腹が空くと２号スタンド１階のフランクフルトやいか焼きを食していた。
こればかりはＬ−ＷＩＮＧや４号スタンドより気軽だったからだ。
そしてこのいかげそはもっとも(ﾟДﾟ)ｳﾏｰで、
一昨日も酒のつまみに２つ食してしまったほど愛する味だった。
以前はカップで200円で売り、消費増税後に250円になったが、
それでも全然気にならないほど大井競馬に来るたびに食していたグルメだった。
この店も新スタンドには入らず閉店とかで、
新しいものの代償で消えゆくグルメには惜しむべき味が本当に多い。
そしてスタンドが新しくなるとテナント料もあってか、
やはり味や値段に跳ね返ってくるケースが多い。
来年には解体されるという３号スタンドのグルメ開拓も急がねばならない。
ありがとう２号スタンド、そしてさようなら！