『鉄道駅スタンプのデザイン』

shugoro2014-07-04

ようやく出張校正から解放され、
自分の落ち着いた時間を取り戻すことができたかと思いきや
またも夜半に呼び出されてしまいました。
まだ書かねばならない原稿や戻さねばならない初校もあるので
週末も返上し、なんとか9日のJDDまでにメドを立てなくてはなりません。
本日はAmazonで注文していた本題の文庫(冒頭写真)が届きました。

『鉄道駅スタンプのデザイン』(関田祐市監修/青幻舎)
文庫 1296円 購入はこちら
当社制作『決定版 旅と鉄道スタンプ帖』(廣済堂出版でもお世話になりました
スタンプ皇帝KANTAさんの力作です。
約7万点にものぼる監修者のコレクションから
47都道府県、年代を問わず選りすぐりの印影約380点が掲載され、
城、温泉、山、花、グルメ、祭りなど、テーマごとに分類しています。
今はみられない、貴重な印影も多数収録され、資料価値の高い1冊といえましょう。
正直、約7万点のなかかから厳選するだけでKANTAさん大変だったでしょう。
印影はスタンプを押させたら世界一のKANTAさんの印影ですので
レスポンスもかけずそのまま掲載されています。
ペラペラと眺めていても飽きさせないのはすたんぷ大王の視点ですが、
やはり一般読者というよりもコレクター向きな内容になっているのはたしかです。


以前にも何度かこの手のスタンプ本を企画して版元に売り込んでみたのですが、
なかなか企画を通すに至らず、京都の版元に先を越されてしまいました。
でも、こうしてスタンプ関係の本が刊行されることは嬉しい次第です。
業界人の立場で少しだけ辛口で書かせてもらうと、
せっかくオール4色で印刷しているのに、
スタンプがインクの原色になっていないのはとても残念。
スタンプもところどころ解説があるものの、
もし初心者へ配慮するなら、全部といわなくても9割方には解説は欲しかった。
これは編集部がフォローすべきだったでしょう。
あとせっかく最後のコラムで貴重なエラースタンプの紹介。
間違い探しはいいけど、やはり印影が小さすぎて探すのは酷。
自分が老眼にさしかかっているといえばそれまでですが、
高岡駅とかいくら何でもちょっときついでしょ。
とか編集者の立場で意地悪な批評も書いてしまいましたが、
史料価値の高さからすたんぷ大王がおすすめする1冊でございます。
とにかく今はスタンプがブームになっていますから、押印の際にはこちらをお求めください。

『決定版 旅と鉄道スタンプ帖』廣済堂出版
定価617円 購入はコチラ


正直、本書も開きの悪さは反省点でありますが、重版が叶えば改良したい……。


【人気blogランキングへ】