凋落した朝日杯は何処へ

shugoro2013-10-23

夜から水道橋で打ち合わせが入ってしまったため
本日は初校戻しだけで終わってしまった。
とくに話題はないので、ようやくJRAから発表された
2014年度の開催日割および重賞競走について私見を述べる。
開催に関しては札幌がリニューアルしたのに伴い、
札幌開催が2日増えた模様。また中山競馬場スタンド等整備工事に伴い、
スプリンターズSはじめ秋の重賞が新潟で代替施行される。
他には阪神のJCダートが中京に移行し、チャンピオンズCとなる。
本題は2歳戦の大きな改革である。
朝日杯FS(GI)を阪神に移行し、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)を
中山でホープフルSと名称変更したうえで行う。
さらにいちょうSとラジオNIKKEI杯京都2歳Sが重賞として新設される。
まず愕然としてしまったのがホープフルSの重賞格上げだ。
しかもGII格上げを申請中とかで賞金はGI並みの6500万にするとか。
毎年有馬記念の前座として行われていたが、少頭数なときが多く
しょぼいメンバーしか集まらなかった同レースだ。
歴代優勝馬はご存知だろうか? 昨年の優勝馬サトノネプチューン
本年の弥生賞皐月賞、NHKマイルCと2桁着順続き。
あとは結局準オープン馬で終わってしまった
ディープインパクトの半弟ニュービギニング(2006)ぐらいしか知らない。
これ以降調べてみると、マイネルチャールズ(2007)、トーセンジョーダン(2008)、
アリゼオ(2009)、べルシャザール(2010)、アドマイヤブルー(2011)
出世頭としては2011年の天皇賞(秋)を制したトーセンジョーダンになろうが、
同馬はクラシックを棒に振っているし、アリゼオも翌年スプリングSを勝ったにとどまり、
ダービー3着だったべルシャザールもダート路線に転向している。
このレースは結構、新馬から連勝するものの、このあと頭打ちになる馬が多く、
過去5年はすべて外国人騎手が勝っている。いい賞金稼ぎにはなったろうね。
つまりこれがラジオNIKKEI杯2歳Sの代替としても
果たして有力馬が集まるかどうかだ。むしろ京都2歳Sのほうに行ってしまうのではないか?
またいちょうSの重賞格上げも今さら感がなくはない。
過去にはヤマニンパラダイス(1994)、エアグルーヴ(1995)、メジロドーベル(1996)といった
出世した牝馬が優勝するゲンのよいレースであったが、本年度はさておき
2008年から過去5年ではダノンカモン(2008)、トーセンファントム(2009)、
ロビンフット(2010)、アーデント(2011)、フラムドグロワール(2012)と
ダートに転向したダノンカモン以外はあれれになってしまう。
これは本年度こそロゴタイプ皐月賞を勝っているものの、
クラシックに直結しなくなったといわれる朝日杯FSにも同じことが云えるが。
元々2歳王者決定戦は朝日杯と阪神3歳Sの東西で行われていた。
これを91年から朝日杯が牡馬、セン馬限定に、阪神牝馬限定になった。
この2歳王者決定戦となった最初の朝日杯を勝ったのがミホノブルボンである。
過去の朝日杯はメリーナイスサクラチヨノオーなどダービーに直結する馬が多かったが、
朝日杯も時代の流れとともに早熟馬やNHKマイルCへ
向かうためのレースに凋落してしまったのだ。
それでもと書く。王者というのは常に王者でなくてはならず、
2歳も3歳も含め古馬になっても絶対王者であり続けなければならないというのが持論だ。
この意味で行くと朝日杯を勝って最優秀2歳牡馬に選ばれたうえで、
クラシック3冠を獲ったのはナリタブライアン(冒頭写真)しかいなくなる。
ミホノブルボンはその意味で王道を歩み続けたが、最後の菊花賞で2着に敗れてしまった。
シンザンミスターシービーシンボリルドルフディープインパクト
オルフェーヴルにしても2歳時は裏街道組になってしまうのだ。
朝日杯の歴代優勝馬には外国産ゆえにクラシックを走れなかったマルゼンスキーや、
骨折さえなければのグラスワンダーもいる。
ナリタブライアンは4歳の故障後パッとしなくなってしまったが、
3200mの天皇賞のあとに1200mの高松宮杯に出走するなど話題が多かった。
長短、芝・ダートを問わなかったタケシバオーをめざしていたのかもしれない。
今になって朝日杯FSを阪神に移行するのであれば、
むしろ距離を延長して1800mか2000mにするかして王道路線を貫いてほしかった。
そうしなければ競馬は盛り上がらないからだ。
あともう一つ言いたいのは、中山に賞金の高い重賞を新設するぐらいなら
ダートの2歳GIをつくれと云いたい。
売上減にもかかわらず、さらに重賞乱発するJRAにも呆れてくる。
もうそろそろオープン特別に格下げしたほうがいい重賞がいくらでもあるというのに。
本日の木之前葵ちゃん
6Rオークブラフ8着(10番人気)
7Rハートオブミニー3着(4番人気)複勝270円アタリ


見事、300円の投資で540円の払い戻しとなり回収率180%。
明日、明後日は笠松での騎乗がなく、今週はわずか3鞍でしたが、
3着2回で全部で400円の投資に対して1300円の払い戻しですから
回収率は325%で900円もプラスになったわけです。
情けないことに3連複3連単では勝負できず、
他のレースでは悲惨な目にあっていますが。
今週は勝利の朗報を聞くことができませんでしたが、葵ちゃん頑張りました。
それでは来週の名古屋開催、木之前葵馬券術】をお楽しみに〜!


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