サッカーボーイまでも……

shugoro2011-10-07

タイトルはサッカー少年の話ではありません。名馬の話です。
先日のルドルフの訃報に続き、本日もまた名馬が逝ってしましました。
87年の阪神3歳S、88年のマイルCSを制したサッカーボーイ(牡26)が、
本日9時25分、繋養先の社台SSで蹄葉炎のため亡くなったそうです。
通算11戦6勝、産駒にはGI3勝のヒシミラクルはじめ、
99年菊花賞ナリタトップロード、01年秋華賞ティコティコタック
初年度参駒ではキョウトシチーゴーゴーゼットもいました。
冒頭写真サンケイスポーツから拝借しています。

残念ながら競馬後発のshugoroさんは、同馬の現役時の活躍をタイムリーで観ていません。
しかし、函館記念の2000m1分57秒8は長く日本レコードとして記録に残されました。
ただ、牧場めぐりの取材では97年に社台SSに訪れて対面しています。
このとき、放牧地を威嚇しながら歩き回るサンデーサイレンスに対して、
唯一対抗しているような威嚇ぶりが印象に残っています。
直接会えたのはこの一度っきりでしたが、その後の産駒は中長距離、芝・ダート問わず、
いろいろなタイプを輩出しました。
産駒で一番印象的なのは、やはりあのヒシミラクルでしょう。
バリバリのステイヤーなのに、宝塚記念ではネオユニバースやアグネスデジタルなどの
強豪を撃破しました。コンスタントとまではいかなくても、
こういう爆発力をもつ馬が登場するのが、サッカーボーイの持ち味だったと思います。
しかも快速馬で距離がもたないと思われつつも、あれだけのステイヤーを出しているのですから、
やはり強い馬は強く距離は関係ないといったところでした。
ゴーゴーゼットキョウトシチーナリタトップロードヒシミラクル種牡馬になりましたが、
すでに種牡馬を引退したヒシミラクル以外は父に先立って亡くなっています。
それにしても本年はキョウトシチー(3月29日)、セキテイリュウオー(4月13日)、
ペガサス(6月15日)、アラシ(8月31日)など余生を過ごしていた名馬も
次々と亡くなってしまい寂しいものです。
ひとつだけビックリしたのは、サッカーボーイーの繋養先は社台SSから
2000年にブリーダーズSSに移動、2006年に種牡馬シンジケート解散後は、
社台SS荻伏、白老ファームと転々としますが、
08年には再び社台SSへ戻っていることです。
社台SSから出された馬で、再び戻ってきた馬は例をみたことがなかったので、
それだけ期待された名馬だったのでしょう。ご冥福をお祈りいたします。


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