『江』第2回「父の仇」

今回はタイムリーに観ました。初回視聴率は21.7%で、
天地人』や『龍馬伝』よりかは低く、あの『武蔵 MUSASHI』と同じというのも、
少々不気味ですが、『篤姫』なんかは初回はもっと低かったわけだし、
田渕マジックは見られるのでしょうか?
それにしても脚本家ってこの視聴率が商売の要ですから、
ある意味プレッシャーは大変でしょうな。
本題に入ります。時代は天正7年(1579)。
史実ではまだ7歳の江をじゅりっぺが演じていますが、
もうこれは浅井三姉妹が大変早熟でおませであったとしてスルーしてください。
伯父の信包のもとにいるお市と三姉妹に信長から安土に来いと書状が届き、
安土城ではイケメンの坊丸(染谷将太)・力丸(阪本奨悟)が案内。
これにポーッとする初。史実ではまだ10歳。早い思春期です。
で、信長に面会するお市と三姉妹ですが、お市にとっては夫の、
三姉妹にとっては父の仇ですから、やはり不穏な雰囲気に。
この場に空気の読めない秀吉が登場して信長や勝家に殴られる、
前回の予告でも観ましたが、てっきり光秀かと思ってしまいましたよ。
で、江にはまだ父の最期を知らせてなかったようで、
ここでお市が江に話し、初は「髑髏で盃をつくって酒を飲んだ」と話し、茶々にぶたれます。
兄・万福丸に関してはまったくスルーなんでしょうか?
その夜、秀吉が家康に酒を出して飲んでいるところに眠れないおきゃんな江登場。
もう、秀吉に馬乗りになり、家康がとめます。
で、さらに信長のいる天守閣へ行く江。いくら身内とはいえ無警戒なんですね。
で、伯父の信長に父のことを尋ねる江。
長政の髑髏も薄濃で供養したことがここで明かされます。
「そちが男に生まれていればよい武将になった」といい、
江の心根を信長が評価します。本当はこれお市に対してですが……。
しかし、江に槍をつきつけている場面に茶々・初が来て、
茶々が慌てて短刀を抜く。ふだんは冷静を装いながらも、
急に激しくなる茶々は、のちのことを暗示しているのでしょう。
そこにお市も登場し、信長が「男の戦は男しか分からぬ」と云うと、
お市は「女子には女子の戦がある」と云い、
「女の戦は生きること」と云います。これってあとで矛盾しないですか?
この一部始終を覗き見していた秀吉は、信長より風格のある北大路家康に告げますが、
家康は「あの姫は信長に似ている」と云います。
そういえば家康も信康と親子で上洛していていましたが、
もうこの年には信康は謀反の疑いで粛清されてしまうんですよね。
このあたりの矛盾はさておき、7歳の江の初恋の相手は信長で、
まぁ、お父さんに憧れたと思って、おませなじゅりっぺを許してあげましょう。


あと桐野作人先生の『膏肓記』も併せてお読みください。


史跡紀行では三重県津市の伊勢上野城跡と津城跡が紹介されました。
江が幼少の頃過ごした地といわれ、僕も昨年4月に訪問しています。
とくに津城跡のほうは2009年8月と2010年4月、8月と三度も訪問しました。
伊勢上野城の展望台の資料館はもう開館しているのでしょうか?
三重県はやはり来年の大河『平清盛』までおあずけになるのかな?
いずれにせよ、今年ももう一度訪問することになりそうですが。
今回は伊勢上野城跡と最寄の近鉄豊津上野駅のスタンプ、津城跡の写真をUPします。

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