『江』第1回「湖国の姫」

はい、2011年大河ドラマ『江』始まっちゃいましたね。
今回はスタートが9日と遅かったのですが、
ちょうど、この日は北陸本線の車中でタイムリーで観れず、11日未明に帰宅してから、
夜な夜な録画ビデオを観ました。帰ってきた部屋の温度が5度って。
いくらストーブつけても、電気カーペット最大にしても全然温まらず、
震えながらドラマを観ました。オープニングといい『篤姫』の二番煎じで、
スタートは天正11年(1583)の安土となっていました。
すでに母お市も亡く、まんじゅうを貪るおきゃんな江です。
しかし、語り部お市である以上、やはり永禄11年(1568)の輿入れまでタイムワープ。
ここから物語が始まります。やはりキーワードは信長ですが、
豊川信長の違和感がぬぐえない。大地勝家はなかなかのものでしたが、
岸谷秀吉はやはりこういうお市にぞっこんキャラなのですね。
信長とお市の禁断の愛のため、信長の密命を受けて時任長政に嫁ぐお市でしたが、
結局、長政が信長を裏切るのに従い、自らも長政に従ってしまう。
あの重要なアイテム「小豆の小袋」は乳母が差し出したものをお市が捨ててしまいます。
そして延暦寺焼き討ちの場面では光秀が泣いています。
あまりの早い展開に困惑した視聴者もいたのではないでしょうか?
そして浅井家滅亡のさなかにお市が懐妊。薬を飲んで流産させようとしますが、
ここでミニ茶々芦田愛菜)が登場。
いきなり「お腹のややを殺すなら初を殺して私も死ぬ」といって短刀を抜きます。
またもや天才子役の登場ですね。第1回で消えてしまうのが惜しい。
結局、茶々が江を救う形で、お市は江を産むことに。
「その子は希望」って生まれた直後から大きな産声を上げ、
戦争を中断させてしまうほどのカリスマ性です。
しかし、長政はついに追い詰められ自害。小谷城は落城します。
中井先生の説では焼け落ちていないということですが、
どうしても炎上が採用されてしまうのですね。
嘆き悲しむお市と茶々・初に対し、笑う江。なんか阿斗みたい。
ということで第1回はおしまいで、次回は江が伯父の信長に恋するようです。
結局、ミニ江は赤ちゃんしか出てこないのですね。
信長に対面するのは9歳以下。これをじゅりっぺに演じさせるのか。あららです。


史跡紀行では江が生まれたと考えられる小谷城跡が紹介されました。
長政自刃の地や大広間跡なども登場しましたが、
ここは2003年と昨年の二度ほど訪問しています。
林道があって途中まではクルマで登れるのですが、
大河ドラマ期間中は通行禁止になっているようで、
バスか徒歩でしか登れないようです。
本格的な山城なのでさすがに京極丸は断念しましたが。
今回は小谷城復元大手門&遠景と100名城スタンプをUPします。

ということで、今年も当社制作の大河ドラマの供となる副読本紹介します。

『江〜三代将軍家光の母・崇源院』(メディアボーイ1365円 B5判 購入はコチラ
江(崇源院)の生涯を史跡紀行で編年体で追跡。
第一部の信長の章では長浜、清洲・小牧、岐阜、津、安土。
第二部の秀吉の章では福井、常滑、京都。
第三部の家康の章では滋賀県広域、大坂、小浜、江戸を徹底取材。
そして第四部では総論として桐野作人先生による三英傑と三姉妹を結ぶ運命の糸を特集。
屏風絵にみる合戦ダイジェストや喜多氏による姫様原色図鑑や
戦国姫かわら版、関連史跡・人物事典など読み応えのある一冊です。


→詳細ページはこちらです。


あと本書に執筆している桐野作人先生の『膏肓記』も併せてお読みください。
こちらもおすすめです。『酒と漫画と歴史と腐女子』


取材の翌日は結局、伝票や写真整理などで1日つぶれてしまう昨今で、
更新も正直しんどいと思うこともありますが、
読者の方の応援があってこそ続けられる大河ドラマ批評です。
ということで本年もまた1年間お付き合いのほど、よろしくお願いします。


PS.本日まだ来ました。年賀状1枚。もちろん相手の出しそびれです。
もうこれで本当に打ち止めですよね。


【人気blogランキングへ】