『龍馬伝』最終回「龍の魂」

ご無沙汰になりました。これを書いているのが12月2日です。
毎度のことながらshugoro死亡説が流れたのではないかと思いますが、
もちろんタイムリーで観れたわけもなく、
録画しておいたのですが、75分拡大ということは忘れていて、
60分のところで切れてしまいました。
再放送でもう一度確認したいと思いますが、更新できていないのでまずは感想から。
オープニングはなぜか2010年文化庁芸術祭参加とありましたが、
最初はなんのことかさっぱり分からず、何度も巻き戻してしまいました。
サントラなしというのも以外でしたが、どうやら龍馬の夢だったようです。
龍馬が最後に福井へ行った話も出てきましたね。
しかし、「トップの○○○はみんなが考えるようになる」と言い、周囲を疑心暗鬼にからせます。
で、どうしても最期まで弥太郎を絡ませたかったようで、
弥太郎が龍馬のいる『近江屋』へ尋ねてくる。
で、弥太郎はミニエー銃でもうけた金が、龍馬を信じてしまったことが借で、
そのもうけた金を龍馬に渡そうとしますが、
龍馬は「そのお金で日本一の会社をつくればいい」と諭します。
なんか最終回は全然龍馬が狙われている緊迫感がなかったですね。
で、慎太郎は薩摩に云われて「龍馬の真意をたしかめる」と云い、
返答次第では龍馬を斬るといって近江屋へ向かうも、
今度は新選組に遭遇し、切り合いになる。
最後で近藤勇が噛み付いたのには笑えましたが、
中岡が刀を捨て、近藤に刀の時代は終わったことを諭させます。
で、慎太郎の動きを察知した見廻組が登場。
弥太郎と鉢合わせになり、龍馬の居所を聞きますが、
最後の最後で弥太郎は「殺されて当然だが、日本のために龍馬を殺さんでくれ」と云い出す。
これがオチで、結局さんざん周囲への黒幕を煽っておきながら、
見廻組の「徳川家を愚弄した」の一言でおしまい。
結局は見廻組の単独犯行説に落ち着きましたね。
で、龍馬と慎太郎が『近江屋』での緊迫感あふれるシーン。
結局、○○○の三文字は「みんな」というオチで、
主観が入らずぼかされたような感じでしたね。
これでは『ド○ゴンボール』の元気玉のパクリじゃん。
で、「わしは泳げんきに」と打ち解けたところ、
急に襲撃ソーン。で一番肝心なシーンに愛媛県知事選当確を伝える速報テロップ。
これは相当苦情が殺到したようで、NHKもやってることがお粗末です。
暗に真の黒幕は伊予出身の原田左之助だったのではと思ってしまいましたよ。
で、最後は弥太郎の死に締めくくられるようですが、
弥太郎が「あんな龍どこにもいない」と称えて亡くなりおしまいです。


史跡紀行では龍馬ゆかりの京都市の霊山護国神社および近江屋跡、
それに弥太郎ゆかりの東京の清澄庭園や旧岩崎邸などが紹介されました。
京都は2003年と2009年の二度訪れています。
都内でも清澄庭園は行ったことあるのですが、岩崎邸は未訪です。
今回は霊山護国神社の龍馬と慎太郎の墓および近江屋跡と清澄庭園のスタンプをUPします。


あとがきにかえて
最終回の視聴率は21.3%で25回以来久々の20%超で締めくくりましたが、
平均視聴率は18.7%で、『篤姫』24.5%、『天地人』21.4%に比して激減。
風林火山』と同等レベルまで落ち込みました。先が思いやられますなぁ〜。
昭和43年『竜馬がゆく』(北大路欣也)の14.5%というのも悲惨でしたが、
リベンジを果たすまでにはいかなかったようです。
やはり吉田東洋武市半平太岡田以蔵近藤長次郎にスポットをあてたのは、
よかったのですが、前半に比べて後半はストーリがかなり萎えてしまった気がします。
裏の主人公の弥太郎は仕方ないにしても、
うっとうしいぐらいに出てきては斬り合う新選組近藤勇
原田泰造はいい味出ていましたが、どうせウケを狙うなら、
イケメンの土方を出したほうがよかったのではないでしょうか。
最後でも沖田らしき人物を見かけた気がしますが、すでに戦線離脱しています。
役者設定も苦戦でしたし、先に『JIN』をやっていたので、
余計大河のほうがしょぼくなってしまった気がします。
大河の批評はいろいろな方が書いていますが、
最後に結構参考にしている、おすすめのブログを2件紹介させていただきます。
桐野先生『膏肓記』
okayu4030さん『酒と漫画と歴史と腐女子』

このコメントを書き続けているのも、当社製作の本の宣伝もあるわけですが、
おさらいとして最後に2冊紹介させてください。

坂本龍馬創世伝』(メディアボーイ1600円 B5判 
2009年12月発行。坂本龍馬の生涯をつづったダイジェストはじめ、
第一部の飛躍の章では寺田屋・近江屋襲撃の二大事件の真相を解明。
第二部の創世の章では日本初のハネムーン、薩長同盟、龍馬最後の1カ月で創った政権構想。
第三部の紀行の章ではゆかりの高知・江戸・神戸・長崎・京都などを徹底取材。
資料編では古写真で見る激動の幕末史はじめ関連史跡・人物事典。
巻末特集では遺品選でピストルの多角的撮影初公開や
龍馬スタンプコレクションなど情報満載の一冊です。


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それから最終回にちなんで11月26日に新刊が発売になりました。

『龍馬とともに幕末を生きた52人のその後』(洋泉社1365円 A5判 176ページ
購入はコチラです。

大臣に登用された陸奥宗光自由党幹部から大臣になった後藤象二郎
海軍卿などを歴任した勝海舟、大学教授を務めたジョン万次郎、
横須賀で再婚していたお龍、灸治療院を開業した千葉佐那……。
龍馬が斃れたあとも生きた同志、恩師、龍馬を愛した家族、
敵対した者たちの意外に知らない“その後”に迫ります。
貴重な未発表写真も満載で、ぜひコタツの友にどうそ。


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