人体実験

毎度のことながら、この季節はいつも悲惨なことになっています。
2週間前にも1冊死にそうな思いで校了にごぎつけたのですが、
今回も悲惨な状況でした。下版日なのに原稿があがっておらず、
もらった原稿は投げやりで使えず、結局書き直しやリライトする羽目に。
で、今回も176ページですからね。結構大変です。
先に入ってないページをあげてから初校戻しという段取りでしたが、
担当編集者もデザイナーさんも僕も三日徹夜状態。
とくに徹夜明けの本日は昼過ぎに休もうと思っていても、
初校ゲラがあがるのを待たねばならないため、そこまでは休めない。
デザイナーさんの身体も心配になってきます。
しかし、人間というのは火事場のクソ力というか
極限までくると2時間仮眠とかでもこなせてしまうんですね。
確実に寿命は縮まっているといえますが。
これが僕の遅延ならば自業自得といえるのですが、
完全な自分の人事ミスでした。できないことはできないといえる勇気。
周囲に調子のいいことばかり吹聴している夢子には愛想が尽きました。
というか、これ、諸葛亮が街亭で馬謖を起用して大敗し、
その責任で泣いて馬謖を斬るの故事を生むわけですが、
これは馬謖を惜しんで泣いているのではありません。
劉備が存命中に「馬謖は口先ばかりで重用してはいけない」と云ったにもかかわらず、
重用して大敗したばかりか馬謖を失う羽目になったわけで、
諸葛亮は自分の眼鏡違いの阿斗加減を嘆いているわけです。
相手の力量をきちっと見極めて仕事は依頼しなければならないわけで、
こういう失敗をし、周囲まで悲惨なことにしてしまった自分が阿斗なわけですが……。


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