ブルーコンコルドの悲劇

昨日付けですが、ブルーコンコルド(牡9・栗東・服部厩舎)が登録を抹消しました。
通算成績は50戦15勝(中央31戦7勝/地方19戦8勝)。Jpnを含むGIは
05年JBCスプリント、06年JBCマイル、06・07・08年南部杯、06年東京大賞典
07年かしわ記念7冠という輝かしい成績。賞金も10億近く稼ぎました。
僕の予想にもよく登場しましたが、そのレースでは6勝6敗という結果でした。
何よりも3年以上前から予想していますし、直接、大井などの現場で見かけたこともありますし、
9歳まで走ったのだから本当に長い間お疲れ様でしたという感じです。
で、行き先は北海道新冠郡新冠町のハントバレートレーニングファームにて乗馬となる予定とか。
えっ、一瞬目を疑いました。まぁ、過去にもデルタブルースやロジックなどGI馬でも、
種牡馬になれず乗馬の道を進んだ例がないわけではありません。
しかし、GI7勝馬種牡馬の道を閉ざされるのであれば、
地方交流競走のGIというのはただ賞金が高いだけのオープン特別という扱いですね。
南部杯3連覇の快挙も岩手GIの格のなさをアピールしただけにすぎません。
ダート競走が整備されたとはいえ、しょせんは芝至上主義なんでしょうか。
しょせん地方のGIなどは評価されず、冠にも数えてもらえない。
ダートのGIは中央のフェブラリーSジャパンCダートしか価値がないのか。
今回のブルーコンコルド乗馬報道はそれを如実に物語っています。
もちろん種牡馬として失敗するケースはいくらでもあるでしょう。
でも、そのチャンスすら与えられないとは……それでも乗馬として余生が過ごせるのは幸せなのでしょうか。
昔、99年高松宮記念を勝った遅咲きのスプリンター・マサラッキが引退後に
乗馬報道されたときは、物議をかもして種牡馬になったこともありましたが、
今回はどうなんでしょうか。オファーしてくれる生産者がいないとなると、
馬産地不況の深刻さがよりうかがえますね。

 (写真/JRA/08年南部杯

ブルーコンコルド 2000年生
フサイチコンコルド 母エビスファミリー 母の父ブライアンズタイム

長い間お疲れ様でした。


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