車至上主義で他の交通機関大激震

国土交通省が発表した「高速道路の有効活用・機能強化に関する計画」で、
3月からETC利用者に地方高速道路で平日3割引、土休日に普通車以下を対象に5割引で、
上限料金を1000円で乗り放題にするという。運賃体系は複雑であるものの、
まさに地方のローカル線や高速フェリー、長距離列車などに大打撃を与える政策で、
JR側も新幹線の割引などで対抗しようとしているが、
値引率の開きはいかんともしがたい。長距離バスなどは恩恵を被るものの、
フェリーやブルートレインなどは追い討ちをかけられた恰好で、
さらに交通手段としての選択肢が減ることが予想される。
しかし、実際に実現に至って道路は渋滞しないか、
自然と長距離運転が増えるため疲労に伴う交通事故が増えることも危惧される。
いくら値引といってもこれではマイカーがより増え、
他の交通手段が廃止に追いやられるだけである。
ようやく定着しつつあったJR企画商品の土日きっぷ。
この切符が利用者減で廃止になったり、値上げされたらたまったものではない。
鉄道の衰退に歯止めがかからなくなっているのに、新幹線の建設は止むことはないし。
将来の夢は運輸大臣(現・国土交通大臣)と小学校の卒業文集に書いた
天才・脇谷英康が大臣になっていたら、こんな愚策はするわけがない。
酒によるへべれけ状態で国際的な恥さらしをする大臣もいるくらいだから、
脇谷英康が国土交通大臣になってもおかしくないのだ。


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