キ○ガイ本の発掘

連載の原稿を無事締め切りまでに書き終えたのでほっと一息。
夕方、神保町へ本を買いあさりに行き、またまた5000円以上出費してしまいました。
まずは歴史と鉄道専門の某古書店へ。さすがに歴史系は以前から買いまくっていますので、
収穫はありませんでしたが、鉄道系では収穫がありました。

鉄道系の古書は定価より高いものもありますが、両書ともたまたま400円だったので購入。
写真左『どの駅で降りようかナ』(弘済出版社中部支社)定価700円です。
昭和53年(1978)の発行で国鉄名古屋鉄道管理局内全駅の名所を紹介しています。
まさに僕が作った『懐かしい風景に出会うローカル線の旅』(人文社)でやった
全駅の名所を紹介するキ○ガイ本の原形ともいえる本。
とくに高山本線の部分が詳しく書かれているので今後の参考になります。
ただ、惜しむらくは手書きの地図では実用性に乏しいのと、
越美南線(現・長良川鉄道)の情報が散漫になっています。
紙面の都合もあるのでしょうが、ここを全部網羅しキ○ガイ化するのが、
編集者の手腕にかかっているわけでして……。
このキ○ガイ系を制作できるのは、もうH氏を含むごく一部の人間しかいません。
こんなめんどくさくて採算の合わない本、モチベーションがないと無理だからです。
写真右はシリーズの『各駅停車全国歴史散歩東京都・下巻』(河出書房新社定価980円。
昭和57年(1982)に発行され、都道府県単位で全48巻出しています。
びっくりしたのはこの本は各新聞社の記者が中心に書いているのですが、
この本の著者はどん行会の檀上莞爾先生と旅ジャーナリスト会議の伊佐九三四郎先生なのです。
伊豆の離島まで入っているということは実際に取材したのでしょう。
この本も惜しむらくはページの都合で各駅紹介が1駅単位でなく、
キ○ガイ化になり切れなかったところです。
著名な両先生がすばらしい文章を書いているだけに、
徹し切れなかったのが余計残念に思います。
まあこの手の本、資料性があって僕は非常に好きなのですが、
歴史散歩というとどうしても一般ピープルまで対象を広げにくいのです。


さらに鉄道書の新刊も買いに書泉グランデ6階へ。
帰りに歴史の4階ものぞいたら以前にも紹介した成美堂シリーズの新刊が。

 購入はコチラ

『京都歴史散歩』(成美堂出版)
このシリーズ東京散歩で江戸と明治・大正・昭和の2冊が出ていましたが、
今度は史跡の多い京都。関西方面に弱い僕にとっては貴重なバイブルです。
しかし、ビジュアルでも実用性でも使えるこのキ○ガイ本が、
オールカラーでしかもこの値段(1470円)で出せるのが不思議なのです。
いくら部数出しているといっても、人海戦術使わなければできないでしょうに。
歴史ばかりでなく、若者も意識してかグルメ情報も鬱陶しいほど載っています。
今後は大阪や名古屋など都市バージョンで出していってくれないかな。


【人気blogランキングへ】