九州取材記1(10月6〜7日)

今週4日間の空白は4回にわたって取材記を連載します。
初日は東京18時3分発の寝台特急「富士」で別府へ向かいます。
寝台車は昔、電車三段寝台に乗ったことがありますが、
日本ではこれが初めて客車B寝台の乗車になりました。
中国では2泊3日で軟臥に乗ったことがありますが。
九州へのブルトレは、このはやぶさ・富士の併結運転だけです。
この列車も車両の老朽化がすすみ、3月のダイヤ改正のたびに
廃止が取り沙汰され、もはや風前の灯火といったところ。
現在は食堂車もなく、フリースペースだった食堂車両もなく、
ひたすら侘しさばかりがつのるようになってしまいました。

乗車率もそれほど高くなく、4人用のB寝台の下段を向かいで取りましたが、
案の定、上段には他の客はおらず、ずいぶんと快適でした。
初めて乗って見てよかったと思うことは、
やはり乗車中ずっとヨコになっていられることでしょう。
エコノミー症候群になることもありませんし、
何分、体の大きな僕ですからこれほどすばらしい車両はないでしょう。
やはり乗車率の悪い原因は、メンテナンスもしないのに料金が高すぎたり、
食堂車や車内販売のないサービスの悪さでしょうか。
東京18時発なのに翌朝まで車内販売がないとは……。
たまたま東京駅で駅弁フェアをやっていたので、
八戸の駅弁「八戸小唄寿司1100円」を購入。夕食にします。
ところが連日の仕事の疲れからか、缶チューハイを飲んだだけでダウン。
久々に22時前に就寝し、目が覚めたのは朝6時過ぎ。
朝の瀬戸内海の車窓は最高でした。
朝食は車内販売の駅弁あなご飯920円を購入。
コーヒー300円も注文しましたが、これは出がらしで、
マクドナルド並みのまずさ。このあたりは改善の余地があります。
下関と門司で機関車の付け替えがあり、鉄ちゃんが撮影のため殺到。
結局、立席特急券の客などおるはずもなく、
日豊本線内でも眠りにつき、11時5分に別府到着。
別府ではやはり「地獄めぐり」ははずせません。
効率よく回るために定期観光バス3600円にしましたが、
8つの地獄を駆け足で回るため、土産を買っている時間もありませんでした。
定期観光バスのあとは共同浴場の竹瓦温泉へ。
洗い場もなく本当に入浴のみですが、時代を感じさせる建物と
入浴料100円が嬉しいです。
それにしても別府は温泉場だけあって結構蒸し暑かったです。
別府のあとは大分で久大本線に乗り換え由布院へ。
本日の宿は『香椎荘』です。一般の食堂も併設しているだけあって、
食事はアユの塩焼きから、地鶏の蒸し焼きなど豪華。
温泉も内湯・露天とも貸切状態。熱い内湯のあとで
露天に入ったら水風呂かと思ってしまったほどぬるい湯で
快適に1日の疲れをとりました。

話が長くなってしまったので、今宵はここまでに致しとうございます。


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