亥年だから猪谷駅

いよいよ仕事モードに突入しました。年賀状は本日8枚。
だんだん減ってゆくとはいえ、元旦に出すと4日着が多いので明日に期待。
こんなつまらない話題はさておき、今年は亥年ということで、
高山本線猪谷駅の話をします。

24年前の82年、亥年ということでの字を使っている
猪谷や猪苗代の入場券が売れたと話題になった駅です。
ここは昨年11月30日限りで廃止された神岡鉄道の起点駅でした。
ただ、駅前に少し街は開けている他は何もないのですが、特急停車駅でもありました。
JR民営化後は東海と西日本の境界駅となり、
特急ひだの運転士の交替も行われていましたが、
現在は高山本線角川〜猪谷間が台風による災害でバス代行区間となっており、
特急は飛騨古川で折り返し運転を行っていますので特急は来ません。
2005年4月1日の市町村合併富山市になってしまいましたが、
それ以前は細入村という小さな山村でした。
てんきゅうさんは山間の秘境っぱい雰囲気が好きといっていましたが。
僕もドラえもんたちと国鉄時代の神岡線や第3セクター後の神岡鉄道に、
乗りに行っていますので、何度も下車している駅なのですが、
僕が気になっているのは駅の変遷。とくに寂れようです。
僕が最初に行った昭和57年(1982)当時は急行のりくらの全盛時で、
夜行急行のりくら9・12号も走っており、駅自体も活気がありました。
しかし2003年に久しぶりに訪れたときはすでに駅は無人化されており、
キヨスクも撤去され、駅前旅館も休業となっていました。
神岡鉱山の社宅もあって駅前には郵便局や古い商店街があるのですが、
他の高山本線の駅同様、駅前商店街は寂れ、
反面、国道41号沿いにある道の駅に人が集まっているのです。
そして気になっていたのはスタンプです。
旅客業務を廃止後もスタンプは閉鎖された窓口の脇に置いてあり、
昨年1月3日ドラえもん神岡鉄道へ行ったときは押せれたのですが、
昨年11月19日に富山のおとうさんと行ったときはすでにありませんでした。
無人化された駅に放置されていたので、いくら乗客が少ないとはいえ、
いつ盗難にあうかもしれず、保管が心配でした。
旅客営業は廃止されても駅舎内に運転業務の職員はいたのですから、
駅舎内に保管して希望者は申し出るなり、
駅前の売店に保管してもらう手段もあったのですが、
状態のよかった国鉄時代とJR化後のスタンプがなくなってしまったのは、
残念でなりません。懐かしのスタンプを掲げておきます。

冬場は積雪も多く下車するメリットも少ないのですが、駅前には猪谷関所館があり、
神通峡や夏場は冷やしそうめんもおいしい常虹の滝など、
観光の見どころの多い下車駅です。富山市に合併してから、
富山〜猪谷間の列車運転本数も増えたそうです。
ぜひ亥年だからこそ猪谷駅へ訪れてみてはどうでしょうか。


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