『山本勘助101の謎』

いつもお世話になっている川口素生先生から著書を謹呈いただきました。

『山本勘助101の謎』(PHP文庫/600円)
PHP文庫の101の謎シリーズで、毎年のNHK大河ドラマに合わせて出しています。
文章もわかりやすく書かれていて、通勤がてらに読む本としては最高です。
謎シリーズではかつて当社も二見文庫から『源義経99の謎と真相』を出しましたが、
この一回で終わってしまいました。著者の選定が大変でこのときは9人の著者に
執筆していただいたのですが、項目がだぶる危険性もあるわけで、
そういう意味では一人でいつも一冊書かれている先生には脱帽します。
この謎で苦労するのは、実際にこの項目を101も探すことで、
見出しで読者をひかないと読んでもらえませんから本当に大変です。
先生はフィールドワークをモットーとしており、
肖像画や所蔵品以外は自分の足で写真を撮り歩いています。
毎年、僕の仕事とダブったりするわけですが、
お互いにクルマを持っていないので、いつも情報交換には役立つわけです。
今回も無料レンタサイクルの情報など教えていただき取材に重宝しました。
それにしても勘助の本となると必ず登場しますのが、
恵林寺の信玄公宝物館所蔵の肖像画
いい雰囲気出していて勘助の実像に最も近いのでしょうね。
勘助の本は勘助研究の第一人者・上野晴朗先生も
山本勘助』(新人物往来社)を出していますが、
こちらは2415円と高く、内容も専門的すぎて一般向けではないです。
ぜひ、この機会に先生の文庫を買うことをおすすめします。
ちなみに現在の大河ドラマ功名が辻』も
同じくPHP文庫の『山内一豊と妻千代101の謎』があります。
本書でも千代出生地といわれる郡上八幡を訪れ、
「何度見ても飽きることはありません」という件が入っていますが、
これこそ、当地を訪れた人しか体感できないフィールドワークの証といえるでしょう。


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