船橋・佐藤隆騎手の逝去

4月25日の浦和5Rで落馬し、脳内出血と診断され意識不明のまま
入院生活を続けていた船橋・佐々木清明厩舎所属の佐藤隆騎手が
8日の午後11時23分に亡くなりました。享年49。
JRAでの騎乗は10戦0勝2着1回とあまり馴染みのない騎手ですが
船橋ではトップクラスのジョッキーで通算成績12922戦1910勝。
2000勝まであと一歩のところだったのです。
74年にデビュー。ネームヴァリューとのコンビで03年帝王賞(交流GI)を制したほか、
アジュディミツオーで04年東京ダービー(南関東G1)も制しています。
現在では内田博幸騎手に乗り替わってしまったミツオーですが、
2戦目から黒潮盃までは彼が騎乗していたんですね。
それにしても3カ月も意識不明のまま亡くなってしまうなんて、
競馬という競技は他のスポーツとして違って命がかかっていること痛感させられます。
そんな危険なスポーツにいま地方競馬では手当てがスズメの涙ほどしか出ないことを
考えると、騎手を続けてゆくということはいかに大変なことでしょうか。
普通に考えればもっと別に生活してゆく糧を見つけてゆくでしょう。
中央でも93年に亡くなった岡潤一郎騎手の展示が今夏、
故郷の様似町中央公民館文化ホールで開催されるようですが、
2年前の2004年には新人で初勝利一番乗りを果たした竹本貴志騎手が
3月28日の障害競走で落馬で意識不明となり、4月2日に亡くなっています。
我々馬ファンは馬券の的中不的中で熱くなりますが、
その影では数年に何度か避けられない事実として死亡事故も起きているのです。
佐藤隆騎手のご冥福をお祈り申し上げます。


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