消えるブルトレ

トラフィックライターの小野澤氏が廃止される寝台特急「出雲」と
一畑電鉄を乗りに行くというので、ダイヤグラムにした時刻表を
プリントアウトをしに事務所までやってきました。
小野澤氏は昨年廃止されたのと鉄道の穴水〜蛸島も急行「能登路」に乗りに行っており、
今回も出雲の元食堂車両で宴会をするということで、
時間もお金も余裕のあるのは羨ましい限りです。
東京〜出雲市はB寝台でも片道1万7960円もします。
僕も昨年は名鉄揖斐線美濃町線岐阜市内線日立電鉄へ行くのが精一杯でした。
こう書くと鉄道マニアと思われるかもしれませんが、
鉄道は取材の移動手段として利用しているだけであって、
僕の場合は当然、その周辺の史跡や観光地がメインとなります。
ただ、のと鉄道にしろ、3月18日の改正で廃止される「出雲」にしろ、
移動手段の旅情を楽しむという点では最高級の贅沢旅行といえるでしょう。
いずれにせよローカルの雰囲気が満喫できる「出雲」の廃止は残念ですが、
ここまで存続できたのは鳥取県知事をはじめとする自治体の動きがあったからこそで、
利用客の減少に歯止めがかからず、車両の老朽化もあって、
廃止を免れることはできなかったようです。
もちろん空港の影響も大きかったようですが。
そういう僕はブルートレインの寝台車など一度も乗ったことがありません。
乗りに行きたいと思っても仕事に追われているのと金銭面からも無理なのです。
「働いても暮らしは楽にならず」と言いますがまさにその通り。
東京での「家なき子」は家賃払って生活するのも大変なのです。
果たして生涯のうちに最後の九州ブルトレ富士・はやぶさ」は乗れるのでしょうか?
あともうひとついえるのは写真を撮っておけば、出版物にする際に付加価値がつくこと。
10年以上前に廃止されたローカル線や過去のSL映像など眠っていたものが、
懐古主義の現代社会も相まってプレミアになっているのです。
まあ結局は趣味で撮っているドラえもんや小野澤氏から
写真を提供してもらうことになるのですが。


【人気blogランキングへ】