地方へ流れた元中央オープン馬抹消情報(2015年春編)

shugoro2015-04-28

本日は昔、お世話になった方の通夜があり横浜まで行ってきました。
全盛期とは云えなくてもまだ出版に活気があった10年前に
新しいシリーズ雑誌の立ち上げで主戦力として登用していただき、
その後も2011年頃まで細々と仕事は続いていたのですが
もうあれから4年も疎遠になっていました。
そういえば顔見知りの人とは会いませんでしたが
やはり部署が変わってしまったからでしょうか。
それともたまたますれ違ってしまったのでしょうか。
まぁ、とにかく4月も先週まではいきぢごくでしたので、
地全協から4月1日付けで抹消された
地方へ流れた元中央オープン馬の更新と発表もできぬままになっていました。
まずは1月5日〜3月31日の抹消馬を抹消日順に紹介したいと思います。
掲載基準は2011年10月20日の項を参照ください。


1月27日・レッドクラウディア(大井/中央16戦4勝/地方8戦1勝/12年クイーン賞JpnIII、14年しらさぎ賞
2月6日・フサイチアウステル(高知/中央27戦5勝/地方100戦1勝/08年都大路S・米子S)


今回は抹消馬が例年より少なかったようで、
レッドクラウディア高橋華代子さんのブログでも紹介されたように
1月21日のTCK女王盃5着をラストに生まれ故郷のノーザンファームで繁殖入りしました。
そして明け13歳まで走り続けたフサイチアウステル
1月25日の長州力実況特別9着シンガリを最後に引退し登録を抹消されたようです。
地方でちょうど100戦して区切りのよい引退だったのでしょうか。
その後の消息が確認できていませんが、おそらくフサイチ冠号でも最後の馬ではないでしょうか?
元馬主のフサローも消息が途絶えていますし。
また、年2回引き続き1年以上地方競馬の競走に出走しなかった場合、
馬主や厩舎からの届出がなければ、自動的に登録を抹消する制度にともない、
4月1日付で下記の2頭が抹消されました。


ケイアイライジン(北海道/中央20戦4勝/地方21戦1勝/09年プリンシパルS、12年報知GC)
シャア(北海道/中央38戦5勝/地方10戦2勝/11年オアシスS2着、12年ステイヤーズC)


ずっと退厩扱いになっていた北海道の2頭のみが対象で
他の馬は依然退厩扱いのままの馬になっています。
ともに南関東から移籍してきた馬で、両者とも地方で再生して重賞を制覇していることが特筆できます。
ケイアイライジンは未確認情報ながら北海道で乗馬になったという書き込みが掲示板でありましたが
シャアのほうは現時点で所在が確認できていません。
幸いにも冒頭写真のシャアは2012年5月2日のかしわ記念に出走したときに雨天ながらも撮影できました。
このときはシンガリ負けでしたが、引退した吉田稔が大井短期免許で騎乗していたんですね。

そしてもっと思い出深いのがフサイチアウステルです。
2年前の2013年2月25日に高知競馬へ行ったときに出会えました。
しかもメインとかでなく2レースのC3クラス。
以前にも書きましたが、この馬はフサローバブルのディープ世代の馬で
ディープが3冠を制した菊花賞で5着入賞したエリート馬でした。
惜しくも助成対象となる重賞を制すことができませんでしたが、
05年セントライト記念GII)、06年AJCC杯(GII)を2着、
オープン特別の08年都大路S・米子Sを制覇したバリバリのオープン馬だったのです。
その馬が高知で1着賞金9万のレースに出走してそれでも勝てない。
ダート適性がないと云ってしまえばそれまでですが、
セン馬となって繁殖の望みもないから走り続けるしかありません。
地方での成績は100戦1勝。でもこの1勝ってすごく重みのある勝利に思えます。
こーちゃん(妹尾浩一朗騎手)が手綱をとったこともありましたが勝てませんでした。
100戦を区切りに引退し、どこかでのんびり余生を過ごせられることを願うのみです。
すべての競走馬のその後を追跡することは到底不可能でありますが、ここで発表することによって
一人でも多くの方が元中央オープン馬という看板馬に関心をもち、
1頭でも多く、その後が確認できれば、編者としてこの上ない喜びです。
今回は発表が遅れてしまいましたが、本年10月1日付の抹消を追って秋にまたお会いしましょう!


【人気blogランキングへ】