『江』第40回「親の心」

先週ビデオ録画に失敗し、22日の再放送を録画したものを、
24日の東北取材から帰ってきたあとでようやく観ました。
もうなんか内容的にもおもしろくないので、
観続けるのも相当辛いものがありますが、ここまで来たからには、
なんとか最終回まで完走したいと思います。
まずは先週のおさらいですが、視聴率は15.7%と前回比0.2%減でした。
この日は『マルモ』のスペシャルドラマがありましたが、
放送時間が重ならなかったのが救いといえましょう。
その『マルモ』も16.7%と思ったほど伸びなかった印象でしたが、
やはりこれは三連休が禍したのでしょうか?


本題です。江と国松、福と竹千代の確執は、これまでのセオリーどおりの印象で、
やはりフジテレビの『大奥』のデキがすばらしかっただけに、
せっかくの富田靖子もかすんでいますね。やはり春日局松下由樹でしょうが。
凡庸な竹千代に対し、聡明な国松。すでに後継は国松との声も聞かれ始め、
福は伊勢参りにかこつけて駿府の家康にこのことを話し、
江戸に家康が来て、後継は竹千代であると宣言します。
まぁ、ここまでの流れはいつもと同じなため、役者の演技に左右されますが、
やはりこの江と福、家康と秀忠の対立をうまくまとめたのが大姥局でした。
今回は加賀まり子さんの演技がすばらしかったです。
偏愛の福に対し、「実の母に叶うものではない」と釘を刺したところで倒れ、
枕元では家康に「若と一度ゆっくり話せ」と進言。
さらに秀忠にも「心と心を開いて」と云い、わざと苦しんだふりをしますが、
すぐにバレてしまうオチ。しかし、これは秀忠の乳母をつとめた大姥局が
同じ乳母をつとめる福に対する戒めであり、
同時に家康と秀忠の関係を修復させる手段でした。
家康と秀忠は初めて語り合いますが、やはりそこは噛み合わず、
やはり江と竹千代の関係もしっくりいきません。
しかし、家康は林羅山林泰文)を派遣するなど修復の方向に進み、
国松を溺愛する江に対しても「母と子はあきらめてはならない」と云って、
江戸城を去り、翌慶長18年(1613)に亡くなります。
最終的に江と和解できたまとめ方でしたが、
結局、保科正之を産む静(浄光院)は登場せず端折られてしまいました。
ただ、大姥局の登場〜退場によってドラマに幅をもたせることができたのは事実です。
加賀さんの演技は最初から最後までなかなか見応えありました。お疲れ様です。


史跡紀行では福(春日局)ゆかりの地として東京都文京区の春日局像と
埼玉県川越市喜多院などが紹介されました。
両者とも訪問済でしたが、春日局像は実は撮影に苦労するアングルです。
喜多院では家光誕生の間や春日局化粧の間も登場しましたが、
撮影禁止の場所でもNHKならきちんと取り上げられましたね。
今回は春日局像と喜多院慈恵堂、喜多院のスタンプをUPします。

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