『江』第45回「息子よ」

本日はタイムリーに視聴できましたが、終わったあとすぐに日本シリーズに切り替え、
中日VSソフトバンクの最終決戦を観ていました。
それにしても延長戦でもないのに終了が10時過ぎとは長い試合でしたね。
結局、中日は1点も取れず、3対0で負けて日本一はソフトバンクになりました。
この日本シリーズというのは、中日にとって本当に鬼門ですね。
浅尾でも点とられ、岩瀬でも2アウトから打たれ、疲労がピークだったのかもしれません。
それではまずは先週のおさらい。視聴率は15.6%0.5%減でした。
ワーストの13.1%(第31回)の更新は何とか免れそうですが、
それにしても1年間、別の意味で話題になったドラマではありました。


本題は最終回に向けての調整で家康と秀忠の最後での和解に加え、
江と竹千代の母子の和解が描かれ、前回に比べればマシだったとは思います。
駿府で家康が倒れ、江の命で秀忠が見舞いに駆けつけますが、
1カ月後には江まで駿府にやってきます。
ここで江と家康が会話しているときに再び家康が倒れ、
秀忠と二人っきりになってついに本音で語り合います。
そこで家康は「戦のない世にするなら自らの手でするしかない」と答え、
秀忠が「なぜ将軍にしたのか」という問いに、
「将軍となる覚悟ができるから」と答えます。
そして最後に親子の関係を問うと「かわいいのよ」と家康が答え、
「死ぬ前にようやく云えたがや」と漏らします。
そして秀忠も「父を失うのが恐ろしい」と本音で答え、
障子の影で江が泣いています。ここは江のでしゃばりがうまくまとまっており、
北大路家康の最期の往生の演技にも助けられています。
NHKの改編があったのかどうかは分かりませんが、
あの脚本家にしてはうまく描けたのではないかと思います。
少なくとも『天地人』よりかはマシで、
この展開をもっと早く出せれば評価も少しは変わったかと思いますが、
やはり後半戦に至るまでがひど過ぎて、視聴率低下を招いた感は否めません。
そして続いては江と竹千代の和解ですが、
やはり竹千代が「戦いで伯母上を殺したのは父上です」と非難しながら、
「世継ぎは国松にしてくれ。私は弱き男で戦は嫌い」と云ったことから、
秀忠も自分を投影し、後継を竹千代にする決意をします。
ただ、家光の化粧癖が母恋しいためにするというのは蛇足でしたね。
結局、あれだけ豊臣家滅亡を喜んだ福と家光なのに、
今になって家光が戦を嫌っている矛盾は、どうしてくれるのでしょうか?
化粧の理由を福から聞かされ、ようやく和解した江と竹千代でしたが、
この偏狭的な両者が最後になってまともになるという不自然さはぬぐえず、
これも後半が詰まりすぎた弊害ともいえましょう。
ということで次回はとうとう最終回。73分の拡大枠だそうで、
最終回もタイムリーに観ようと思います。


史跡紀行では家康ゆかりの地として静岡市葵区駿府城跡と
駿河区久能山東照宮が紹介されました。
駿府城跡はこれまでに数度訪れていますが、100名城スタンプが未押のままです。
久能山東照宮は2006年9月17日に『風林火山』の取材で訪れました。
小学校の修学旅行と91年にも訪れており、15年ぶり三度目の来訪でした。
今回は久能山東照宮日本平を結ぶ久能山ロープウェイ、
それが描かれた静岡駅のもうひとつのスタンプをUPします。

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