『江』第42回「大坂冬の陣」

『江』も今回を含めてこれで残り5回となりました。
まだまだ日曜に出かけてしまうことが多いため、
ビデオ録画予約に一抹の不安もありますが、残り1カ月、完走めざして頑張ります。
まずは先週のおさらいですが、視聴率は17.0%で、
前回比1.8%増と回復傾向をみせました。やはり大坂の陣ということで、
真田幸村の登場などが効果をもたらしたのではないでしょうか。


で、今回は大坂冬の陣本戦ですが、まともな戦闘シーンすらないのに、
早くも家康が和睦の交渉をもちかけています。
むろん、この申し出は淀殿が拒否し、このあとで真田丸の攻防戦が出てきました。
大野治長は秀頼の出馬を要請しますが、淀殿はこれも拒否。
このあと史実にちなみ、淀殿の甲冑姿がみられます。
これは宮沢りえさんの好演もあってなかなかよかったですね。
一方で江戸城は福の偏狭な教育のため、
竹千代が国松に対して「豊臣滅べ」と云いながら打ちかかり、
江が刀を取り上げます。偏狭な教育をしたのは江とて同じですが、
主人公を悪く描けないため、どうしても福(春日局)のほうがおかしくなっています。
秀忠が幸村に対する嫉妬心と敵対心はうまく描かれていましたね。
講和を引き出すための大筒での攻撃はなかなか迫力ありました。
結局、初(常高院)と阿茶局の間で講和は成立しますが、
すぐに大坂城の堀の埋め立てが始まり、徳川方は豊臣方の担当する破却部分まで手を伸ばします。
家康に騙され、もはや滅ぼされるのを待つことになった大坂城に、
なんと秀忠が乗り込んで、大坂城退去をうながしますが、
淀殿も秀頼もこれを拒否して対決姿勢を崩さず、交渉は破局
まぁ、ここまで追い詰められる前に何も動かなかった秀忠も歯がゆいのですが、
フィクションとはいえ、ここは主人公を立てるよい演出だったかなと。
しかも大坂城内での幸村との鉢合わせで一触即発のシーンで、
「戦は戦場にてつかまつる」と幸村のセリフ。これは狙いましたね。
秀忠は江戸城に帰還し、江に「すまぬ」と詫びを入れます。
まぁ、これでよかったとは思いますよ。
前のように江がしゃしゃり出て大坂城へワープなどしたら、それこそ興ざめでしたからね。
果たしてこの見せ場のあった今回、視聴率はどこまで回復できたのでしょうか?


史跡紀行では大坂冬の陣の舞台となった大阪市天王寺区茶臼山や岡山、
大阪市城東区の鴫野古戦場、天王寺区三光神社の幸村像などが紹介されました。
茶臼山天王寺動物園内にあり、ここだけは休園日に重なって未訪なのですが、
鴫野古戦場は昨年9月6日に訪問できました。
三光神社はその一年前の2009年8月30日に訪れています。
三光神社の幸村像と玉造駅のスタンプは 『天地人』第46回「大坂城炎上」でUP済ですので、
今回は鴫野古戦場と最寄の学研都市線片町線)鴫野駅のスタンプをUPします。

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